目が覚めたらそこは「暗殺教室」でした。【暗殺教室】 (ページ16)

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そこからまた日は過ぎ、愛美の毒殺計画やビッチ先生の加入、全校集会というイベントが終わった。

そしてもうすぐ中間テストである。
分身した殺せんせーに苦手科目である数学を徹底的に教えてもらい、家でも猛勉強をする。

私だけが知っている。この中間テストはいつも通りではない。学園長のゲスい不正がある。カルマ君のように全教科頭がいいわけではない私は、理数は範囲通り、割かしできる英国社を範囲の少し先まで勉強した。

「渡辺さんは覚えがいいですね」

「ありがとうございます」

殺せんせーに褒められ、心が温かくなる。もっと頑張ろう、そう思えた。

放課、クラスの皆が勉強は二の次でいいと漏らした言葉により、殺せんせーはE組に留まる条件を出した。

___明日の中間テストで全員50位以内に入ること

この条件によって、E組全員が勉強を疎かには出来なくなった。

私は放課後、英語の教科担任であるビッチ先生を尋ねた。

「アンタが来るなんて珍しいわね」

「英語、聞きたいんですけど」

「…言ったでしょ？受験に必要な勉強はタコから教われって」

ハァ、とため息をつかれたが、めげずに教えてと頼み込んだ。

「だから、こういう言い回しになるのよ」

「なるほど…ありがとうございました」

殺せんせー程ではないが、わかりやすい教え方で理解が深まる。これで明日の英語のテストはそこそこいけるかもしれない。

「また教えて下さいね、イリーナ先生」

私はそう言って教員室の扉を開けた。

「…いつでも来なさいよ」

(アイツ、ちゃんと笑えんじゃない)

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