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私がカンニングする必要は無い。そう聞くと頭がいいからだとか自分は完璧だとかそんなことを思うだろう。しかし、渡辺Aはそんなできた人間じゃない。よく言っても、出来損ないだ。
よくある話で、両親がいい大学の出で 兄がよく出来る天才肌。そんな中に生まれた私はまず女だからと嫌われた。両親は女は求めていなかったのだ。貧弱で気弱で小さい女なんて役立たず。おまけに生理やらお化粧やらめんどくさくお金がかかる。そんな理由だった。
そして兄に両親のいい所取りをされた私には才能などなかった。勉強も運動も平凡。むしろ劣っていた。だからこそ、努力をしたのだ。両親に見てもらいたくて、兄に認めてもらいたくて、ただそれだけだった。勉強は先生や講師、参考書などから学び、友達を作ることもしないで没頭し知識を身につけた。運動はまず体力づくりとして筋トレをした。誰にも見られない時に、勉強の合間として努力を続けた。
それでも、認められなかった。
努力の結果が出た頃には小学生から中学生になっていて、6年間のうちに私は見捨てられていた。もう何しても、あの家族に見てもらえることは無いのだ。
だから、私がカンニングしてまで1位を取る必要なんてないんだ。
「わかっていただけましたか？いらないんです。肩書きも、学歴も」
___全部、私には無駄だから。
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正義の味方になりたかった男(プロフ) - 大好き、愛してる (2020年2月21日 10時) (
レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
莉亜 - 面白いです！すっっっごい好きです！この作品！更新頑張ってください！（＊^o^＊） (2019年1月26日 22時) (レス) id: 0b051a452c (このIDを非表示/違反報告)
しゃろん(プロフ) - 控えめに言って、めちゃくちゃ好きですこの夢主！！、！！！！ (2019年1月19日 16時) (レス) id: c5bdc26a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年1月3日 15時
