強すぎるだろ【御影玲王】

８話 ページ8

玲王side



…やっちまった、流石に焦りすぎた。

Aの言う通りほぼ脅迫だったよな…


”少しだけ怖かった”…って言ってたし…

嫌われてねぇかな…？

アイツはそう簡単に人を嫌うような奴じゃ
ねぇけど今回のは流石に度が過ぎてる…


とりあえずAには帰りにまた謝るとして…
問題は澤部だな。

また変に邪魔したら不審がられるし…


…いや、待てよ…？
なんで俺はこんな必死になってんだ…？

別にイジメが無くなろうとAを
振り向かせる手段はいくらでもあるじゃねぇか。


今までの作戦は全部Aを傷付けるような
ことばかりだった。全く意味無かったけど。

Aを手に入れる為とは言え
あれは強引過ぎたな…よし、今度からは
違う作戦で行こう。


…と言ってもすぐには思い付かねぇな。

この際誰かに相談するか…？


でも恋愛経験豊富な知り合いなんて…

水戸
「や、やぁ…御影くんじゃないか、奇遇だね…」

…そうだ、コイツがいた。


玲王
「…水戸さん、相談があるんですけど」

噂によると付き合った人数は100を超えるらしい。


水戸
「相談？へぇ…学校一のモテ男の君が僕に？
そりゃ光栄だね、言ってごらん？」

ちょっと話し方が腹立つが悪い奴では無い。


玲王
「実は好きな奴がいて、どうやってアプローチ
すればいいか分かんないんですよ…」

水戸
「アプローチの仕方…？それなら特別扱い
すればいいんじゃないかな、
”自分はこの人の特別な存在なんだ”…って
思わせれば意識してくれると思うよ」


特別扱い…？
今までもしてきたつもりだったんだけどな…


水戸
「例えば何をする時もその人を優先したり…
まぁ方法は沢山あるよ」


玲王
「…分かりました、ありがとうございます」


水戸
「ま、待ってくれ…！こんなこと言うのも
なんだが相談に乗ったんだ…相手が誰かくらいは
教えてくれないか…？」

玲王
「あー…アイツのこと好きになられたら
困るんで教えたくないです、それじゃまた」


誰が教えるかよ。


Aは女子の中で有名だけど
男子の中では地味に好かれてるからな。

これ以上ライバル増やしてたまるか。



─────────

〈名前〉水戸壱馬

〈細かい設定〉
玲王の一歳上の先輩。学校で二番目にモテる。
一番の玲王に影で対抗心を燃やしているらしい。
過去に付き合った人数は106人。今はフリー。
根はいい奴。顔が広くコミ力が高い。


※一応主要人物になる予定です。

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