3話 ページ3
『あれ…?確かここにしまった
はずなんだけど…』
今から体育なのに困ったな…
別に無くても授業は受けれるけど
寒いからジャージは欲しい。
澤部
「Aさん」
『…?』
確か同じクラスの…澤部さんだったかな。
澤部
「これ、貴方のじゃ無いかしら?」
そう言って渡してくれたのは
ボロボロに切られた私のジャージだった。
『え、なんで…』
澤部
「ゴミ箱に捨ててあったわよ?もっと物を
大切にしなきゃ駄目じゃない」
『私捨ててないよ、ちゃんと袋に入れてたから』
澤部
「…あっそ」
誰がこんなことしたんだろう…
もしかしてもう使わないジャージって
勘違いされたのかな。それなら切って捨てた
ことも説明が付く。
なんで袋から出たかは分からないけど
私が知らない間に落としたのかもしれない。
うん、そんな気がしてきた。
『見つけてくれてありがとう、
申し訳ないけど体育の先生に少し遅れるって
伝えてくれないかな?』
澤部
「…勿論いいわよ、分かってると思うけど
布の破片はゴミ箱の中から回収してね」
『え、でもゴミ箱だし別にいいんじゃ…』
澤部
「見つかったら困るのよ、イジメ疑惑とかで
先生達に騒がれたらたまったもんじゃ無いわ」
『確かにそうかも…分かった、片付けておくね』
授業開始まであと5分か…
よし、頑張って10分で終わらそう。
結構な量あるけど急げば準備体操には
間に合うかもしれないし。
ジャージは残念だけど今日は諦めようかな。
今度新しいの買わなくちゃ…
すると少し離れたところから声が聞こえた。
玲王
「A?どうしたんだこんなとこで…」
『…なんだ御影くんか、先生かと思って
ビックリしたよ…』
先生にゴミ箱漁ってるところ見られたら
色々面倒なことになるしね…
玲王
「…ゴミ箱なんかに手突っ込んで
どうしたんだ…?話聞くぞ…」
…御影くんになら言ってもいいかな。
この前”全部俺に相談しろ”って言ってたし…
『…誰にも言わないでね、実はさ───…』
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咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月3日 8時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - コメント失礼します!ド変態×ド変態に投票しますね。 (2022年12月18日 20時) (レス) @page13 id: dd28e92a60 (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ(プロフ) - 行き過ぎたヤンデレ好きだけど苦手という意味わからない感性の持ち主なのでこのヤンデレになりきれてないこの感じがとても大好きです!!澤部さんいいな… (2022年12月14日 23時) (レス) @page11 id: ebcad6c5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柴田 | 作成日時:2022年11月29日 1時