二十八話 ページ31
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モブ
「おいおい、お前女に守られてんじゃねぇかw」
モブ
「だっせ〜w」
そんな事を俺が一番分かってる。
女
「あのさ、あんた達は何十人もいるじゃん!
勝てるんけないでしょ!もう許してあげてよ!」
モブ
「あ”?女が出しゃばってんじゃねぇぞ」
女
「ヒッ……」
モブ
「こりゃお仕置だな〜w はい一発〜!」
モブが手を振り上げた瞬間。
鈍い音がした。
今そこに居たモブがいなかった。
本当に一瞬なんだ。
A。
久しぶりに見たあいつの背中は大きかった。
俺より力も弱いはずなのに。
凄く遠い存在に見えた。
『うちのが世話になったじゃねぇか』
怖い。
怖い。
でも。
この声は凄く安心出来るんだ。
『パイプ』
女
「……ッ!む、無理しないでよね……」
女はAに言われて近くに転がっていた
鉄パイプを渡した。
モブ
「おいおい、そんなんで勝てるとでも
思ってんのかよw」
『勝てる勝てねぇの問題じゃねぇよ。
勝つんだよ。たくっ、よく喋るゴミだな。』
モブ
「……行くぞお前ら」
全員がこっちに向かってきた。
だが、不思議と恐怖は感じない。
あぁ……こいつの影響か。
お前がいるって安心できるんだ。
ごめんな。
俺がまいた種なのに最後まで戦えねぇや。
巻き込んだお詫びは必ずする。
だから、今は任せるぞ。
お前だから信用出来る。
A。
好きだ。
──────────────────
目が覚めると俺の家だった。
『起きたか?』
ベットの横にはAが居た。
俺以上に怪我している。
「……ッ!お前ッ……!」
『何か言うことあるだろ』
昔とは違う冷たい目をしていた。
「……ごめん、巻き込んで、お前のダチも
傷つけた、ほんと、ごめんなッ……」
目元が暑くなった。
『……お前には呆れたよ』
こいつはどこまで優しいんだろう。
さっきよりも暖かい目をしている。
俺はそれに甘えてしまった。
「A……」
『なに』
俺はAを痛む体で押し倒した。
反応が遅い。
怪我のせいだろう。
大好きだ。
A。
俺を捨てないでくれ。
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すぶた(プロフ) - 小鳥さんさん» ありがとうございます!テストも明日で最後…!頑張ってきます!多分そろそろ完結なので最後まで見守ってくれると嬉しいです! (2022年1月12日 22時) (レス) id: d948df5e48 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥さん(プロフ) - 更新楽しみにしております。ツンツン熊谷さんが尊いです。私も初めてはみたものの書いては消してみたいな感じで奮闘しています…。すぶたさんの書く熊谷さんがドストライク過ぎて死にそうです。勉強等大変かと思いますが、これからも頑張って下さい!!応援しています。 (2022年1月12日 22時) (レス) id: 397559e3b8 (このIDを非表示/違反報告)
すぶた(プロフ) - スルメさん» ありがとうございます!!実は今日三者懇談でして緊張で押し潰されそうです……少しずつですが必ず完結させるのでまた見に来て下さい!! (2021年12月22日 7時) (レス) id: d948df5e48 (このIDを非表示/違反報告)
スルメ - 読んでて面白いです。色々と大変でしょうが頑張ってください!更新がじゃなくて、人生を (2021年12月22日 0時) (レス) @page15 id: 38063781d3 (このIDを非表示/違反報告)
すぶた(プロフ) - 神楽さん» こんばんは〜!私もニマニマしながら書いてます(笑)頑張って完結させるので最後までお付き合い下さい! (2021年10月9日 23時) (レス) id: d948df5e48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すぶた | 作成日時:2021年9月19日 19時