思春期男子と超能力者２【梶蓮】 (ページ4)

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５１話ページ4

『見回り久々ですね…』

数日前までここで戦いがあったなんて
考えられないや…

榎本
「まぁ色々あったからな」

『怪我した人たち大丈夫でした？』

榎本
「おう、全員復帰してるぞ」

脳震盪起こしてる人もいるって聞いたから
大事に至らなくてよかった…

『そう言えば…今日は梶さんいないんですね』

私がそう言うと楠見さんが
スマホの画面を見せてくれた

『…風邪？』

榎本
「朝から熱あるるぁしくてな、見回り終わったら
見舞い行くけど…お前も来るか？」

…私なんかが行ってもいいのかな

なんか恐れ多いかも

『…折角ですけど遠慮しておきま─────』

榎本
「よし、早いけど今から行くぞ」

『…え』

榎本
「風邪の時ってなに食うんだろーな、
とりあえずコンビニでなんか買ってくか」

『…？？』

楠見
「(…ごめんね)」

…楠見さん絶対面白がってますよね

────────────────

梶
「…なんでお前もいるんだよ」

『…分かりません』

榎本
「ごめんなA、コイツ後輩に弱ってる姿
見られて恥ずかしがってんだよ」

梶
「違ぇよ…」

恥ずかしがってるのかは分からないけど
咳もしてるしツラそうだな…

『熱何度でした？』

梶
「…３８.１°C」

結構高い…

榎本
「おっ、そうだ、コンビニで色々
買って来てやったぞ」

梶
「…なんで牛丼買ってきたんだよ」

『牛丼…？まさか…』

榎本
「腹減ってるだろ？だからガッツリ
食えるやつの方がいいなーって」

『風邪の時に油物は駄目って言ったのに…
てかいつの間に買ったんですか…！』

梶
「…なんかあったのか？」

楠見
「(…実は──────)」