思春期男子と超能力者２【梶蓮】 (ページ3)

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５０話ページ3

梶sid

『すみませんでした…』

梶
「…別に気にしてねぇ」

ムカつくな壱馬って奴…

”姉さんは渡さねぇぞ”…って、
あの言い方だと俺がAのこと
好きみてぇになるじゃねぇか…

でもまぁ…人としては嫌いじゃねぇし、
あながち間違っても無い…かもな

『根は悪い子じゃ無いんですけど
何度言っても口が悪くて…』

梶
「あのくらい普通だろ」

『えっ』

…今まで気にしたこと無かったけど
Aって普通にモテそうだよな

綺麗な顔立ちしてるし…

あと毎回反応が大きいからで犬見てる気分になる

梶
「…お前、今好きな奴いるのか？」

…何聞いてんだ俺

完全に無意識だった

梶
「悪い、聞かなかったことに────…」

『…気になる人は…いるかもです』

梶
「…なんだそれ、曖昧だな」

『恋愛とかよく分かんないので…』

…まさか答えるとは思わなかった

てか気になる人って誰だよ…

楡井か？

いっつも一緒にいるし…

…なんか腹立つな

『梶さんは好きな人とかいるんですか…？』

梶
「…は？」

『やっぱ怒ってます…！？』

好きな奴か…

今までそんなのいたこと無かったし…

…意味分かんねぇ

梶
「…お前にとって好きな奴はどんな存在だ？」

『どんな存在…ですか、人によって違うと
思いますけど…私にとっては”大切な人”
…っと言うより、”特別な人”…ですかね』

大切な奴とはまた違う…”特別な奴”

梶
「…俺にはいない、作った方がいいのか？」

『好きな人は作るんじゃなくて自然と
出来るものらしいですよ、好きになる
キッカケは人それぞれですし…』

梶
「…そうか」