思春期男子と超能力者２【梶蓮】 (ページ18)

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６４話ページ18

Aside

今私は２年の教室にいる

１年の教室よりほんのちょっと
大きいから新鮮な感じだ

『それで間違えて醤油買っちゃって…』

榎本
「あー…ラベルも似てるかるぁ間違え安いよな」

榎本さん話やすいな〜…

ポン酢と間違えて醤油買った話すると
毎回笑われるのにフォローしてくれてる…

…ぁ、そう言えば壱馬はちゃんと帰ったのかな？

アイツのことだし…桜くんに
コテンパンにやられてそうだけど…

榎本
「…なんか外騒がしいな」

『…？廊下ですか？』

確かに…なんかザワザワしてる気もする…

楡井
「ぃ、いくらなんでも行動早すぎませんか…！？」

梶
「”行動するなら今”…って言ってただろ」

楡井
「多分今すぐって意味じゃないと
思うんですけど…」

榎本
「…何話してんだアイツるぁ」

楡井くんと…梶さん？

桜くんと蘇枋くんもいるっぽいけど…

梶
「…Aいるか？」

『ぁ、お邪魔してます…』

何の用だろ…

なんかやらかしたっけ…？

もしかして壱馬がまた余計なこと言ったんじゃ…

梶さんの次の言葉を待っていたが
中々聞こえてこない

教室の入口で止まっている

『…？』

頭の中でハテナマークを浮かべていると
こちらに踏み寄ってきた

ちなみに楡井くん達はドアの前で
こちらを凝視している

『(…楡井くん、これお説教？)』

目で訴えたがぎこちないガッツポーズ
しか帰ってこなかった

この人凄い真顔で見てくるんだが…

何か伝えようとしてる…？

私テレパシーは使えないんですけど…

『(…しょうがない、頼ってばっかだから
あんまり気は乗らないけど…榎本さんに
助けを求めるしか─────…)』

横を見るとさっきまでいたはずの
榎本さんが消えていた

…っと、言うより…

さっきまで教室内で騒いでいた人たちは
私たちから距離を取ってこちらを見ていた

『(なにこの状況…)』

梶さんは何がしたいんだろ…

私テレパシーは専門外なんですって…(2回目)

頭を捻っていると、遂に梶さんが言葉を発した

梶
「…色々言葉考えたけど
全然思い付かねぇからシンプルに言うぞ」

『ぇ、あっ…はい、どうぞ…』

梶
「…A、好きだ」