思春期男子と超能力者２【梶蓮】 (ページ2)

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４９話ページ2

壱馬
「水戸壱馬、年は１４…」

楡井
「ぇ、苗字違うんですか？」

壱馬
「ぁ”…？」

楡井
「す、すみません…！」

またガン飛ばしてる…

『ごめんね楡井くん、弟って言っても…
血は繋がって無くてさ』

壱馬
「俺は正真正銘、姉さん弟だっつーの」

梅宮
「Aの弟か〜、俺は梅宮一、よろしくな」

壱馬
「…言っとくが、俺はお前らを認めてねぇ…
喧嘩ばっかの高校に姉さんを通わせられるかよ」

『…壱馬、その事はこの前話したでしょ』

壱馬
「姉さんが良くても俺は嫌なんだよ…！
電話かかって来たかと思えば”入院する”
とか簡単に言って…！しかもその理由が
こいつらを守るために力を使ったとか…
なんで昔から自分の命を危険に晒すようなこと
するんだ…！」

『それ何回も聞いたから…』

と言うか昔の話持ってこないでよ…

壱馬
「特にお前…！」

そう言って壱馬は梶さんを指さした

梶
「…んだよ」

壱馬
「お前が例の野郎だな、はっ…姉さんが
よく口にするからどんな奴かと思えば…
間抜けな面してんな」

『壱馬…！！』

コイツさっきから皆に失礼なことを…

『さっさと帰れ…！！てか学校は…！？』

壱馬
「姉さんの為に抜け出してきたよ」

『抜け出すなら給食食べてからにしろ…！
給食費勿体ないでしょーが…！！』

壱馬
「分かったよ、今から戻るから」

そう言って壱馬は私たちに背を向け、歩き出した

やっと一安心、かと思ったが…

壱馬
「…姉さんは渡さねぇぞ厄介者」

最後に捨てセリフを吐いて言った

梶さんに対しての言葉だ

…もう叱るのも疲れてきた

怒る気力も無く、ため息を付いていると
横の梶さんが負けじと言い返した

梶
「…黙ってろ忠犬」

その言葉に壱馬は一瞬足を止めたが、
すぐに歩き出した