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廉side
──「この人誰だっけ？」
Aの言葉が頭から離れへんかった
そっから逃げるように病室を出て俺の意識は遠のいた
目を覚ますとベットの上。
妙に白い天井と独特の匂いが病院であることを知らせた。
少し痛む頭を抑えながら太ももに感じた振動
私服のまま寝かされていたため、ポケットで震える携帯を手に取った
時刻は21時を過ぎたとこ
優太から了解と返信が来ていた。
そうや、優太んちいくって言ったんやった。
手荷物を確認して手続きを終えて病院をあとにした
ぼーっとしすぎて優太の家に何を使ってどうやってきたかなんて覚えてない
出迎えてくれた優太は少し眠そうで待たせて申し訳ない気分になった
岸「A、災難だったな。」
「あいつ俺の事まるっきり忘れてんのよ笑」
もう笑えた、悲しみなんてとっくに通り越して笑うことしか出来なかった
岸「廉、これからどうすんの？」
「…ん？そばにいるよ、あいつの」
その言葉に嘘はない。
たとえ俺を思い出さなくたって俺は何があっても離れないと約束したから。
岸「そっか。うん。廉らしい」
優太は納得して応援すると言ってくれた
「で、なんなん？話って」
さっき病院で帰ったら寄り道せずに寝ることと念押しに言われたけど
そんなん今の俺にはどうでもええ。
岸「Aが怪我した理由、もうきいた？」
「いやまだ頭を強く打ったとしか聞いてへん」
岸「あかりに聞いたんだけどさ、今日サークルだったのしってる？」
「あーなんかボランティアのやっけ？
たまにサークルの話しとったわ、確かあかりも同じじゃなかった？」
岸「そう、次のボランティアは隣町の小学校のお手伝いだったみたいでさ、その小学校の先生が大学にきたらしいの」
「隣町ってここよりもっと田舎のあそこ？」
岸「うん、そうそう。
それでね、きた先生たちの中にいたんだって、"平野先生"。」
ここまで冷静に聞いてきた俺の背筋に虫唾が走る
なんで今日は今まで忘れてた平野先生の名前がたくさん出るねん。
なんで？どっかいったんやなかったん？
岸「おーい、れーん」
「うわ、なんやビックリした……」
ずっと呼ばれてるのに気づかなかった。
岸「廉大丈夫かよ〜。続けていい？」
「…おん、頼むわ」
優太に出されたお茶を口に含む
また少し痛む頭を気にしながらもう一度優太の話に耳を傾けた。
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ゆな(プロフ) - 話が深くて面白いですね。更新頑張ってください！！！ (2019年4月5日 20時) (
レス) id: c6227ef130 (このIDを非表示/違反報告)
0519nami(プロフ) - 更新お疲れ様です。凄く面白いです！学校で大変と思いますが続きのお話しを楽しみに待ってるので無理せず更新頑張って下さい！ (2019年1月30日 19時) (レス) id: 50354e6784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんたこ | 作成日時：2019年1月30日 10時
