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廉side
顔面蒼白で向かった病院。
救急から一般病棟に移された所やった
たまたま駆けつけたお母さんと病院の入り口であって
一緒に病室へ向かった
「A…？」
まだ目を閉じて眠っている
頭に巻かれた包帯と吊られた右足
痛々しい怪我が守れなかった俺を責めたてる
お母さんがAの容態を聞きに主治医を訪ねている間
Aの閉じられた目から一滴の涙が零れた。
この涙が何を意味するのかこの時の俺は全くわかってない
しばらくすると戻ってきたお母さんの話は
今は意識を失っていていわゆるショック状態。
頭を強く打ったからどのような影響があるか、本人が起きてみないとわからないという。
着替えを取りに家に戻ったお母さんを待つ間
まだ意識のないAを見つめる
そもそも何故こんなことになったんだろう。
白くて細いAの手を静かに握った
突然病室にバイブの機械音が響いた。
音の方に目線をやると本人の持ち物として隣の棚に置いてあったAのカバン
少し雑に置かれたそれはここから中身が少し見えていた
光る画面に表示された通知
ただ興味本位で気になってカバンの中のその携帯を手に取った
( call.──平野さん )
思わず携帯を持つ力が緩んで床に携帯を落としてしまった
うそやろ……？
床に落ちたそれを再び手に取り画面を確認する
見間違えではなく確かにその文字はそこにあった
その電話の通知がなんなのか、二人の関係には続きがあったのか。
それはこの携帯を開いたらきっと分かるんやろう。
でも俺は分かりたくなかった。分からなくてよかった。
そっと携帯をカバンの中に閉まってもう一度Aの手を静かに握り直した。
気持ちを整理する間もなく
今度は俺の携帯が鳴って通知を確認する
みつはと海人が今から行く！って言う通知と
優太から"話がある"って言う通知。
21時に優太んちいくわって返事を送って深いため息をついた
時計は午後5時を指している
ほんまやったらもう合流してデートしてるな〜
今日渡すつもりでいたネックレスの入った袋を見つめる
喜ぶ顔、見たかったな。
ベッドを囲むカーテンが勢いよく開いた
み「Aーーーーー泣」
なきじゃくるみつはをなだめる海人がこちらに目線を送った
何か言いたげなそれを感じ取った俺はみつはにAを頼んで海人と自販機に向かった
海「あのさ」
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ゆな(プロフ) - 話が深くて面白いですね。更新頑張ってください！！！ (2019年4月5日 20時) (
レス) id: c6227ef130 (このIDを非表示/違反報告)
0519nami(プロフ) - 更新お疲れ様です。凄く面白いです！学校で大変と思いますが続きのお話しを楽しみに待ってるので無理せず更新頑張って下さい！ (2019年1月30日 19時) (レス) id: 50354e6784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんたこ | 作成日時：2019年1月30日 10時
