#75 ページ27
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廉side
『廉、お待たせ』
「……ちょっと待ってや、」
『ん？』
「……なにゆーてんの？
もう先生のこと好きじゃなくなったん？」
『うん。そういうこと。』
でも、さっき2人で歩いてる時、なんであんな仲良さそうに…
「……さっき見てん、先生とおるとこ、
めっちゃ楽しそうやったやん。
俺の事、そんな気にかけんでも自分の幸せえらんだらえーねんで？」
好きな人には幸せになって欲しい。
『…』
「その服だって、Aのじゃないやろ？」
『…』
「仮にでも俺らまだ付き合ってるやん、。
先生と何があったんかちゃんと説明して？」
強がるのはAの得意技。
でもその技もおれにはきかへん。
さっき抱きしめた時、匂いが違った
「……黙ってんなよ…」
なんかわからんけど俺泣いてるらしい。
ここ2日間妙によく泣く。
情けな、なんやねんもう。
「なんか言えや！」
大声で怒鳴ってしまう、
肩を震わせて今でもこぼれそうなぐらいに目に涙をためるA
……やっぱなんか変や、俺。
『…記憶を無くして、支えてくれて、好きでいてくれて、私のそばで逃げずにずっといてくれたのは廉だった。
昨日は帰るのも怖くなって、たまたま会った平野さんのうちにお邪魔した。
泣き疲れてた、朝起きたら雨でびしょびしょになった服を脱いで裸でベットに横になってた。
隣には平野さん。
でも何もしてない、これは本当に。
そして全部思い出した。忘れてたこと全部。
気持ちが溢れた、平野さんに対して。
でも、昔みたいなのじゃなくて、あれ？違うなって、私の気持ちはここじゃないなって思ったの。
…廉だったの。
私は平野さんにそう話した。
平野さんは最後に時間を頂戴って言った、その時間が廉の家まで送るって時間。
廉が見たのはその時だよね、
平野さんは私への気持ちを忘れずにいてくれた
いや、忘れることが出来てなかった。
それはしっかりした別れが出来てなかったから。
だから時間を頂戴って言った平野さんに分かったって返事をしたの
この時間ぐらい昔みたいに楽しく過ごしたいなって私が思って、仲良く見えたのはそういうことだと思うんだ。
…これ全部もう廉には信じてもらえないかもしれないけど、本当にごめんなさい。』
涙を流しながら全てを話してくれたA。
「俺さ、」
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ゆな(プロフ) - 話が深くて面白いですね。更新頑張ってください！！！ (2019年4月5日 20時) (
レス) id: c6227ef130 (このIDを非表示/違反報告)
0519nami(プロフ) - 更新お疲れ様です。凄く面白いです！学校で大変と思いますが続きのお話しを楽しみに待ってるので無理せず更新頑張って下さい！ (2019年1月30日 19時) (レス) id: 50354e6784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんたこ | 作成日時：2019年1月30日 10時
