アネモネ【ダーマ】 (ページ7)

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六話『桔梗』ページ7

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A『ぅ……んゅ…？』

私は外から聞こえる小鳥達の声で

目が覚める。

昔から眠りは浅く小さな物音でも

目が覚めてしまう程だ。

どうやら私はあれから寝てしまったらしい。

寝返りを打つと隣ではダーマ君が

寝ていた。

眼鏡を掛けていないので何時もよりも

格好良い。

私の胸の鼓動は自然と速く鳴る。

私は無意識に服をギュっと強く掴んでいた。

私は初めての感情に戸惑う。

この感情は、皆が口にする”好き”

なのだろうか？

私は傍に在るダーマ君の手に微かに触れる。

ダーマ「ん……。…A…？」

A『………！/////』

私は触れていた手を引っ込めようとする。

…しかし、その手はダーマ君によって

掴まれた。

ダーマ君はキュっと自らの手と私の手を

ぎこちなく絡ませる。

そしてグイっとダーマ君の胸元まで

引き寄せられる。

私は突然の出来事に目を瞑る。

ダーマ「…A。…好きだよ、バーカ。」

私はその一言にピクりと反応する。

それと同時に”戸惑い” ”焦り” 等の

感情が交差する。

…でもその感情の中には”好き”という

感情が大きく込み上げている。

A『…私も…ダーマ君の事が好き…//』

…言いたかったその一言が言えた。

ダーマ君は私から視線を逸らす。

その顔は耳まで真っ赤になっている。

私は口元を軽く抑え笑う。

私の初恋の相手。

初めての人。

それだけで幸せな気持ちで満たされる。

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桔梗の花言葉は、

「永遠の愛」「深い愛情」