アネモネ【ダーマ】 (ページ2)

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一話『ルリハコベ』ページ2

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A『』
ダーマ「」
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Noside

雨が激しく降る中。

一人の青年は慌ただしく駆けて行く。

「聞いてねぇよ～？……雨が降るなんて～。」

独り言を呟きながら家へと向かう。

「……!?はぁ!?」

彼は踏み止まり珍しい物を見たかの様な

顔つきになる。

彼が見たのは道端で倒れている女性だった。

彼は急いで彼女の元に駆け寄る。

彼女の呼吸は荒く乱れていた。

彼はスマートフォンを取り出し、

友人に助けを求める。

友人達は彼の為ならばとすぐに助けに向かう。

彼は友人達が到着する前に自らが

着ていた上着を彼女に掛ける。

さっきよりも息苦しそうに呼吸をする

彼女の瞳からは微かに雫が伝っていた。

「ダーマ！」

彼の友人は早くも到着し彼女を車に乗せる。

「……ありがと。」

彼は小っ恥ずかしそうに感謝の言葉を

並べる。

「礼なんていいって！」

彼の肩を軽く叩き笑い掛ける友人。

彼の隣では大分呼吸が整った彼女が

規則正しく静かに寝息を立てていた。

彼を含んだ友人達はその華麗な彼女に

目を奪われていた。

この出逢いがきっかけに彼女達の運命が

変わっていくのはまだまだ先の話…。

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ルリハコベの花言葉は、

「恋の出逢い」「変わり身」