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エミさんside


試着室に入ったAさんを試着室の前のソファに座って待っていた


今日はまるでデートのようで


一緒に出かけるだけだと言うのに一緒にいてずっと楽しくて


朝集合場所にきたAさんが、いつにも増して可愛くて綺麗でそんな人の横にいて浮いていないか心配になるくらい


今日の彼女は美しかった


いつもはおろしていた髪は可愛らしく縛られていて綺麗な中に可愛さもあって


私はこういう女性がタイプなのかと実感した


「(手も、綺麗やったな…)」


映画を見る前に突然繋がれて


その瞬間汗が出てきて、手汗が心配になって離そうとしたけれど、やっぱり繋いでいたくて離せなくて


私の手に中に収まる細くて綺麗な手をじっと見つめて、胸がキュッてした


手だけで可愛かった


整えられた爪にくすみカラーのネイル


白くて細くて柔らかい手がすごく可愛かった


女性経験が少なすぎると手だけでも悶えてしまうものなのか


なんて考えていると目の前のカーテンがシャッとあいて視線を上に戻した


「あ、着替え終わりましたか」


そう言ってAさんを見た瞬間


ドッと心臓が音を立てた


ごくんと喉を鳴らしその姿を焼き付けようと脳が過剰に働き始めた


その歳にもなってときめくって感覚を味わった


「…(かっわええな)」


『変じゃないですか?』


「いえ、、すごくお似合いです」


『これ、かわいい?』


「えぇ、男性にも女性にもウケが良さそうです」


やけに襟元緩いなと思ってたらあの服肩出しやったんや


鎖骨が綺麗に浮き出たAさんの肌が刺激的すぎて、体がソワソワしてしまう


『他の人じゃなくて、エミさんはこれ好きですか?』


「へ、私ですか?


 …好きです、思っていた以上に素敵です」


恥ずかしいことを言ったけどそれは事実


それにあんなに見つめられたら嘘なんか言えるわけがない



『よかった、
 これ買ってきます』

「え、いいんですか?私の選んだやつで」


『うん』


男性ウケがいい服を知りたかったのだろうか


私なんかの好みで選んで、確かに似合っていたがAさんが選んだ方がきっと何倍も素敵な服があるだろうに



『エミさんが選んでくれたやつがいいんです』


そう言ってカーテンを閉めて再び着替え始めた


「え…」


私が選んだやつがいい?


なぜ?


こんな非モテが?



「、、、変に期待、させんでくださいよ…」

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黒パラ(プロフ) - ピッピ168号さん» 夢主さんまで褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます! (2023年3月3日 2時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - ラリさん» 嬉しい言葉ありがとうございます!これからも読んで頂けたら嬉しいです (2023年3月3日 2時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - 音猫さん» コメントありがとうございます。嬉しいです!少しずつ更新していきますね (2023年3月3日 2時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - レモの仮眠室さん» 前のお話も読んでいただけたらより楽しめるようにしていく予定です! (2023年3月3日 2時) (レス) @page40 id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - 可愛いィィィィィィィィィィィィィ!好きですっっっっっ!emさん尊い!夢主ちゃんが可愛い!最高やん! (2023年2月27日 4時) (レス) @page30 id: 220c7b8121 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒パラ | 作成日時:2023年1月31日 2時

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