ノアの花嫁 ２

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リナ「A！！」


アレ「A、治療班！急いでください」



『みんな、生きて、たぁ…』



ラビ「今一番やばいのはAさぁ！」


神「バカが！」



神田くんに抱きかかえられ、治療班が来るのを待つ


その間にもお腹からの血は止まらない



神「早くしろ！！他のやつよりもAを！！」


だめだよ



私のことはいいから、他のみんなを



『はぁっ…』



あぁ、


本格的にやばいかも



「迎えに来たぜ、A」



え、、、


この声…



身体が少し浮いた感覚がしたと思えば





皆に囲まれていたはずなのに、今はみんなから離れたところで神田くんではない違う人に抱かれていた



この安心感、



『ティキ…？』




「、、、、こんなにぼろぼろになっちまって、かわいそうに」




私のおでこにキスをして


ギュッとお姫様抱っこをする手に力を込めた



神「おい！！Aをかえせ」


リナ「なんで、あなたが…」



もうすでにぼろぼろの皆は立ち上がることで精いっぱいで、また戦うことなんてできそうにない



ティ「迎えにくるって約束したからな

　 ルルは教団の破壊を失敗したが、俺は失敗するわけにはいかない




　 Aは俺たちがもらっていく」




アレ「そんなの、許すわけ…」


コム「アレンくん、無理だ！」



ボロボロのアレンくんをコムイさんが止める



コムイさんは頭がいい



何年も対AKUMAの作戦を立ててきたわけだ



きっと今は何をしてもかなわないことを分かっている



だからあんなに悔しそうな顔でこちらを見ているわけだ




ティ「さぁ、帰ろう

　 早く治療してやらねえとな」



『ティキ…、』



ティ「もう話すな。だいぶしんどいだろ」



ティキの背後が光り、扉が開かれる



神「A！！」

リナ「だめ、行かないで！！」

ラビ「Aを連れていくなぁ！」




あぁ、



声が出ないせいで



皆にお別れも言えないや

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