ノアの花嫁２ (ページ14)

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「埒があかんな」

そう言ったのは今まで黙って私たちの会話を聞いていたクロス元帥

「A、お前はエクソシストだ」

『…ちがいます』

「いや、エクソシストだ」

『…違いますってば』

いつも何にも執着しなくて飄々としているクロス元帥が珍しい

『私は、ノアです…

　たとえ、今違っても…私はノア「黙れ、それ以上話すな」

ゾクっとクロス元帥から怒りを感じ思わずぎゅっと口をつぐんでしまった

「一緒に教団に帰る、異論は認めん」

「師匠…いいんですか？

　その…Aの意志というか、、、もちろん僕だってAも一緒に帰りたいと思っています

　けど、これはあんまりも…」

「教団の奴らにAがノアの花嫁だという情報が漏れたら、

　人質、もしくは最悪殺されるだろう

　これからも仲間でいたいなら、口出しするな」

クロス元帥の言葉に全員が口を塞ぐ

みんな優しいから

まだ私を仲間として教団に一緒に連れ帰りたい気持ちと

さっきアレンくんが言ってたように私の意思を尊重したい気持ちが鬩ぎ合っている

『…ありがとう、みんな』

誰にも聞こえないように小さく呟いた

『帰る

　みんなと一緒に、帰ります』

もう少しすればエクソシストの私は消えるだろう

だからその時までは

みんなと一緒にいよう

「、、、

　おっし馬鹿弟子、江戸接続だ」

「江戸接続？なんですかソレ」

「いいから言え
　タリーな、それで外に出られんだからよ」

「後できっちり説明して下さいよ師匠！」

「さっさとしろよモヤシ」

「アレンだっていってんでしょ」

「ケンカしないの」

『本部の江戸接続を解除』

『方舟よゲートを開いてくれ』

アレ「開くゲートの行き先は____…」

アレンの指示のもと方舟は再びブックマンやミランダたちの頭上に現れた

再会に涙を流し喜ぶ

ノアのところにいた私まで歓迎してくれた

「失礼」

「あっどこ行くんですか師匠！さては逃げる気…」

アレンを押さえつけてどこかへ行こうとするクロス

とその時

リナリーが後ろからクロスに抱きつき

「どこにもいかないでください」

「(可愛くて断れん)」硬直

「(リナリーがクロス部隊になったのはこのためだったのか…)」

～教団本部～

「おかえり！」

両腕を広げエクソシストたちの帰還を喜んだ