ノアの花嫁２ (ページ2)

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違うって何が？

私が謝るのはちがう？そんな謝罪を求めていない？

「お前は、なんで俺が怒ってるって思ってるんだ？」

『ノアを離れて、エクソシストの方に行ったから』

「そうだけど、それで何で俺が怒るんだ？」

『花嫁は、ノアの一族の仲間で

　私が離れたらあなたたちは本当の力が出せないから？』

「違う」

『違うの？』

だったらなんで怒っているの？

わからない

なんでティキが怒っているのか

なんで悲しそうな顔をしているのか

『、、、わたしにはわからない

　けど、これだけは伝えておきたいの。

　私は今私の意志でこちらにくることを選んだの。言われても困るかもしれないけど、向こうにいても心が違う人を求めていたから

　、、、、ティキだよ

　ずっとティキのことしか考えられなくて、私が求めてるのはティキだけで…

　なんだろう…ずっと昔からあなただけしかいなかったみたいな感覚でいっぱいなの』

思ってることを全て伝えた

私の心が

体が

細胞が

ティキを求めている

『お願い、信じてほしい』

この気持ちに嘘はないから

「そうか、

　俺が怒ってた理由はな、お前が離れたことじゃない。

　それはもちろんだけど、離れて怒ってる理由を、自分が花嫁だからとか、力が出せないからとか言ってるのが一番怒れた。

　俺は好きな女が違う男に持ってかれて怒ってたんだ。別のノアだからとか花嫁とか関係ねえんだよ」

好きな、女……？

わたしが、、？

「俺も一緒

　ずっと前からAだけが好きだったんだよ。前世から、その前から…きっとそうなんだ

　Aは俺の酸素で水で…いないと生きていけない存在だ

　俺を優しく照らす月であり、照らしてくれる太陽

　名前を呼ばれるだけで心が躍って、Aを抱きしめたり、抱きしめられたりすると…

　…何年経っても、何度目だろうとゾクゾクする」

『そんな風に思ってくれてたの…？』

「あぁ、ずっとな」

『っ、、、嬉しい、ありがとう』

「だから尚更、あの男について行った時は心が引き裂かれて、、、

　Aの意志で戻ってきた時は、今すぐその口にキスして味わって2度と離れるなって脅したくなるほど、、滾ったね…」

『じゃあ今して』

私は席をたってティキの椅子の近くにいく

ティキも立ち上がり私の腰に手を回してグッと抱き寄せた