人気者不人気先輩と地味系美女後輩

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ｼｬｵ「おし、乾杯！」

『乾杯、お疲れ様でした』



仕事も終わり残業もなく2人で目的の居酒屋に



シャオさんは昔と変わらずお酒が弱いらしく、注文するときにコソコソって「俺弱いねん」って教えてくれて可愛かった



アルコールを流し込んでふぅっと一息つく


シャオさんも控えめに一口飲んだ


『可愛い一口ですね』


「酔いたくないからなぁ話すまでは」


あ、そうや話


「最近職場どうや？
　突っかかってくるやつとかおらん？」


『あぁ、前までは杉谷さんに色々と言われていましたけど辞めましたもんねあの人』


「お前結構言われてたもんな〜」


『、、、なんでシャオさん知ってるん』


「あ、」


相談はしたかもしれないが言われている場面にシャオさんが居合わせたことはない


見られていたのか…



「白状します…


　Aが色々言われてんの偶然見て、ちょっと、



　意地悪言った…」




『杉谷さんに？』



「Aになんか言ってて、Aも言い返したけど俺はそれだけで済ませたくなくて、



　色々…
　くだらんことすんなとか、仕事できんくせに偉そうやなとか、」



『シャオさんらしくないですね』


シャオさんは意地悪言うような人ではない


たとえ相手が悪いことをしたとしてもキツイ言い方はしなかったはずだ


優しい人だから


「んー、それで杉谷やめたし、

　反省やな…」



『いや杉谷さんが悪いし、実際仕事できん人やったんだからええんちゃいます？



　にしても、なんでそんなにらしくないことしたんですか』


そう聞くとシャオさんは少しだけ考え込んで


そして顔を上げた



「その…


　話したいことに関係するんやけどな、」

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