ワイルドスピード (ページ6)

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『あの男ね、』

車の中からAが外を歩く男を指さしそう言った

作戦はまず１つの保管所を襲い他のお金を一カ所に集めさせるものだった

『保管所に入るにはドアの小窓から仲間の確認が必要になる

　あの男を捕まえて顔だけ確認させて、そのあとは私たちが乗り込む

　そうだったわね』

助手席に座っていたハンが不思議そうにAを見ていた

『？どうしたのハン

　何か変なこと言った？』

ﾊﾝ「いや、どうしてあの男だと分かったんだ」

『町の監視カメラの映像を少し覗いたの

　テズと一緒に』

後部座席にはテズとローマン

ﾃｽﾞ「おかげでいつもより早くハッキングできたぜ」

『テズには驚いたわ

　あんなに簡単に入り込むなんて』

ﾃｽﾞ「よせ褒めるな
　隣のこいつがふてくされるだろ」

テズが親指でローマンを指した

ﾛｰﾏﾝ「しねぇよ！」

ﾊﾝ「Aは、なんでもできるんだな

　運転もうまいし、武器もいいものをそろえている」

『いろいろあるのよ』

ﾛｰﾏﾝ「怪しいな、何してんだ」

『内緒、

　女は秘密が多い方がいいじゃない？』

テズとハンが目を細めてAをみる

Aの表情が予想外に色気があり目を奪われたようだ

ﾛｰﾏﾝ「、、、なるほど」

『何照れてるのよ、チェリーなの？』

ﾛｰﾏﾝ「ちげぇよ！」

『さ、おふざけはここまで

　行ってくるわ』

ﾊﾝ「君が行くのか？」

『相手は男、

　しかも特別訓練を受けているような人間ではないし

　そう言うやつは女が言った方が簡単に落ちるの』

髪を整えリップを塗って

服のボタンを２つ外して

『待ってて』

そう言って車を降りて行った

ﾃｽﾞ「いい女だ」

ﾛｰﾏﾝ「あぁ、わかる」

ﾊﾝ「、、、なるほど、な」