ワイルドスピード (ページ19)

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アジトの中でBBQをしながらテズやローマンたちは手に入るお金の使い方について話していた

ブライアンはミアを膝の上にのせてこれからについて話し、

ドムとヴィンスは今までの溝を埋めるように、昔の兄弟のように話しビールを飲んでいた

ローマンたちと一緒にビールを飲んでいたハンだが、Aが一人で銃の手入れをしていることの気づき、ビールを２本持ってAのもとに行った

『またハンね』

銃から視線を外さずにAが言う

ﾊﾝ「ははっ、バレたか

　君はいつでも銃の手入れだな」

『大切な時こそね

　修羅場をくぐると、何が大事かわかる』

ﾊﾝ「もっともだ」

２人は瓶を持って乾杯をしそれぞれ一口ずつビールを飲んだ

ﾊﾝ「Aは手に入れた金を何に使うつもりだ？」

『ふふっ、それ聞く？

　あなたの方が分かるでしょ？

　私を連れて行くのはあなたなんだから』

ﾊﾝ「あぁ、そうだな」

『まずはどこに行く予定なの？』

ﾊﾝ「決まっていない

　だけど、いつかは東京に行く予定だよ」

『東京、、日本に行くの？』

ﾊﾝ「君はいつごろまで日本にいたんだ？」

『ほとんど覚えていないくらい

　１歳か２歳の時に父が死んでそれからはずっとフランスだったから、故郷と言われてもピンとこないわ』

ﾊﾝ「ならいつか、ゆっくり見に行こう。君の生まれた場所を」

『楽しみ、

　ハンは、行きたいところとかやりたいことはないの？』

ﾊﾝ「俺は、世界中のいろいろなところに行きたい

　もちろん君も一緒にいることが条件だ
　Aがいなかったら意味がいない」

『相変わらず口説くのが上手

　お肉はもういいの？みんな食べてるわ』

ハンの後側のローマンたちを見るA

しかしハンは振り返らない、ずっとAを見つめている

ﾊﾝ「あぁ、もう大丈夫かな」

『、、、ならデザート、ミアと買ってきたから…」

ﾊﾝ「甘いものなら、ここにある」

ハンから向けられる熱い視線にドキドキと鼓動が早くなる

『わたし、のこと…？』

ﾊﾝ「君以外いない…」

自然と２人の距離が狭くなる

『ん、、』

まるで食べるようなハンのキスに力が抜けていく

本当にデザートとして食べられているような感覚に陥る

数秒キスをして口を離すと、力の抜けたAはいつの間にかハンに寄りかかりハンはそれを抱きしめるように支えていた