ワイルドスピード (ページ2)

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今日は懐かしい友人から連絡があった

内容は簡単

力を貸してほしい、とのこと

彼とは昔から何かミッションがあるたびに協力を頼まれて動いていた

主には情報収集、ハッキング、監視など表には出ないことを請け負ってきた

もちろん今回も快く引き受けた

だけど今回は少し違った

私が彼らのホーム、アジトに行くことはほとんどなかった

彼らの言うファミリーに私は入れないと思っていたから

だけど今回は違う、

今回の任務は危険が伴う、近くで守れた方がいいと彼に言われて今回は彼らのアジトに出向くことになったのだ

『はい、久しぶりね』

「あぁ、元気にしていたか」

『もちろんよ』

「巻き込んでしまうが、いいか」

『あなたには大きな借りがある、断る理由は無いわ

　それよりもあなた大丈夫？
　ニュースでやってるわよ、あなたたちが麻薬取締官を殺したって』

「心配はない」

『ふふっ、相変わらずクールね

　約束の日には行くわ
　また会えるのを楽しみにしてるね、ドム』

通話を切る

大きな仕事

危険なのは分かっているけど、その仕事を任してもらえるほど私を信用してくれている

あのドムから

それがどれほど誇らしいことか

『腕が鳴るわね』

家の地下室へ行き荷物をまとめる

銃にパソコン、その他の武器もバッグに詰めて愛用のハーレー・ダビッドソン WLAにまたがった

『気合い入れていきましょう』

うなり声のようなエンジン音を鳴らし走り出した