�� ページ26
「私って七海くん曰く引く手数多なんだって
五条くんが私たちが別れたって言いふらしてくれたおかげで、交際して欲しいって人も結構いるの
学生時代からだらだら付き合ってたんだし、これを機にお互い新しい人見つけない？」
「なんだそれ…許さない。絶対にダメだ。私がどれだけ頑張って君を手に入れたと思ってるんだ」
「だったらもっと大切にしなよ」
言ってることとやってることがめちゃくちゃな彼に腹が立った
自分勝手にも程がある
「そもそも手に入れたって私、物じゃないよ」
「今度は浮気しない人と付き合うからさ、早くはなして」
「ごめん、本当に1番好きなのは君なんだ！わかってくれ…」
「その1番ってなに？2番、3番がいるの？ごめん私は私だけを好きって言ってくれる人とお付き合いしたいから」
緩んだ彼の腕から逃げる
「これ、返すね」
いつか結婚しようって学生の時にもらった指輪
大人でもびっくりするぐらい高級なものを学生の夏油くんからもらった時は本当にびっくりしたけど、
無くさないようにチェーンでネックレスにしていたものを外し彼に渡す
「一応大切にしてたから、綺麗だよ。売ったらそこそこの値段になるんじゃない？」
「嫌だよ。Aが持っててよ…」
「あとこれも、この家の鍵もう使う予定ないから」
「もう帰ってこないってこと、だよね？」
「当たり前じゃない」
「両方、受け取りたくない…！」
「わがまま言わないでよ。後腐れなく終わりたいの。夏油くんに関わるものは全部捨てていきたいの」
「っ！」
ツーっと溢れる彼の涙
「私は、Aと、結婚だってしたかった」
「だから、なら何で浮気したのって。もう貴方のわがままに付き合ってられない」
ほんと、結婚する前でよかった
とこぼせば
彼は思いっきり私の腕を掴んだ
「出て行ってもいいけど、これ書いてからね」
「は？」
腕を引かれリビングの棚の前に
引き出しから何かをたり出したかと思えば、
「こんいん、とど、け？」
「私の方は書いてあるからほら」
「ちょちょちょちょ、」
額に青筋を浮かべキレ気味の彼が強制的に私にペンを持たせ、そのまま書かさせる
ミミズのようなウネウネとした文字で『稲荷崎』まで書かれる
「待て待て待て待て、ねぇ、これって合意じゃない！」
「知ったことか、いいから書いて」
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渦 - めっちゃ面白かったです！ (11月28日 21時) (
レス) @page30 id: eee88a9d5d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴアメ - めちゃくちゃ面白かったです！これからも更新頑張ってください！！ (2021年4月23日 23時) (レス) id: 77a7bd0b14 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - 律さん» 追記しておきます！ (2021年3月6日 19時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
律 - メーカーってなんのメーカーですか？教えてください！更新頑張ってください！ (2021年3月6日 18時) (レス) id: 6ea500aa96 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - 雪マカロンさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです！！がんばります (2021年3月6日 15時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒パラ | 作成日時：2021年3月4日 22時
