愛ほど歪んだ呪いは無い AfterStory

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「A！」

ぱぁっと顔を明るくして

にこにこしちゃって

かわいい

「任務お疲れ。早かったのね」

そういえば、駆け足で近づいてきて、ほめてと言わんばかりに期待のまなざしが送られる

「頑張ったんだ。授業もあったから、１級がうようよいたけど、早く終わらせてきた」

「すごいね、さすが傑くん」

「今のも見ててくれてた？」

「もちろん、指導が上手だよ先生」

「ありがと」

えへへ、なんて声が聞こえるくらい表情崩しちゃってる

思いっきり撫でたいけど、今は授業

「さ、みんな今教えてもらったこと意識しながら自主練

　先生に手合わせしてほしい人いたらどんどん言って
　強くなることを妥協したら駄目よ」

「先生してるAもかわいいね」

「傑黙ってなよ」

「１年は積極的に先輩に挑戦するように

　２年生、人に教えることも鍛錬の１つよ。手を抜かないように」

それだけ言ってグラウンドの隅に行きみんなを見守る

うん、やっぱり真希ちゃんは教えるのもうまい

パンダ君や棘くんはふざけながらだけど苦手克服のためにいいアドバイスをしてくれてる

あの３人将来教師にならないかな

「A、どうぞ」

「ありがと」

水を持ってきてくれた傑くんが座る

「任務、どうだった？」

「特に問題はないよ。ただ、」

「ただ？」

「呪霊の数が異常なんだよ」

「そうね、それは感じていたわ。しかも１級、少なくとも２級以上の呪霊の増加、、これは無視できない問題ね」

「あぁ、、今日本当は私ではなく２級の術師が当たる予定だったんだ
　だけど最近の傾向を見て夜蛾先生が急遽私に変えたらしい

　案の定、２級討伐案件が１級案件になっていた」

「呪霊が強くなっている今、術師もうかうかしていられない。急激な成長が求められるわ」

「そうだね、しばらくはこの子たちの成長、レベルアップを中心にしていかないとね」

「うん、、、、五条くん、聴いてた？」

さっきからずっと上の空

寝てるのかも分からない

「へ？、あ、うん、聴いてる聴いてる！」

「寝てたね」

「寝てたな」

「ごめーん！」


「傑くん、後で注意しておいて」

「うん、分かったよ。Aの話聞かないなんて、万死に値するからね」

いや、そういうことじゃないんだけど

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