勇気と慈愛 tri Ⅱ (ページ34)

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ｹﾝ「だけど僕は…」

ｳﾞｫｰﾎﾞ「カイザーの時のことを思い出してるの？」

『カイザー？』

ｹﾝ「デジモンカイザーなんて言って、この世界を支配しようとしていたんですよ…

　そんな僕が慈愛なんて…」

『、、、誰でも、心の闇に勝てない時がある

　だけど賢くんはその闇に打ち勝って今ここにいる

　私は賢くんが慈愛に満ちている人だと感じたよ
　常に慈しみ愛する、優しい賢くんにピッタリだ

　私の紋章、賢くんに使ってもらいたい』

賢くんの手を引いてデジメンタルに一緒に触れた

ｹﾝ「僕でいいんですか？」

『うん』

ｹﾝ「ワームモン、怖くないの？」

ﾜｰﾑ「もう大丈夫
　このデジメンタルで、ヴォーボモンの力ももらったらきっと戦えるよ！」

不安そうだった賢くんの目つきが変わった

『一緒に』

デジメンタルを持ち上げる

ｹﾝ「行こう！」

走って洞窟の外に出ると

すぐ近くに3体のデジモンがいて、大輔くんたちを見つけて襲おうとしていた

『ヴォーボモン！』

ヴォーボモンはデジモンたちに向かいながら走ってジャンプし、ラヴォガリータモンに進化した

ﾜｰﾑ「賢ちゃん！」

ｹﾝ「うん、デジメンタルアップ！！」

ﾜｰﾑ「ワームモン進化ガーゴモン！！」

2体のデジモンが攻撃を仕掛け大輔くんたちがこちらに逃げてきた

ﾀﾞｲｽｹ「ワームモンが進化した！」

ﾐﾔｺ「Aさんの紋章で？」

ｲｵﾘ「ガーゴモン、、なるほど

　天使のような見た目ですけど体に巻かれた拘束具…
　鋭い爪はスティングモンを連想させますし、翼や獣らしさはラヴォガリータモンを連想させますね

　にしても天使のような悪魔のような感じが気になりますね」

『光子郎くんみたい』

さっきまで怯えていたワームモンとは思えないほどの強さ

ｹﾝ「行け！ガーゴモン！！」

『ラヴォガリータモン、一気に決めよう』

ｶﾞｰｺﾞ「ホワイトスタチュー！」

ﾗｳﾞｫ「ワイルドブラスト！！」

2体のデジモンの攻撃によりオウリアモンたちを撃退できた

ﾀﾞｲｽｹ「慈愛なんて、賢にピッタリだな」

ﾐﾔｺ「優しいし」

ｲｵﾘ「Aさんと一乗寺さんはどこか雰囲気が似てますしね」

『やっぱり賢くんの紋章だったね』

ｹﾝ「ありがとうございます

　勝てたのはAさんのおかげです」

『ワームモンもヴォーボモンもね』