勇気と慈愛 tri Ⅱ (ページ32)

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「久しぶりに会えたのに真面目な話ばっかだ…」

しょぼんとするヴォーボモンを抱き上げて頭を撫でる

そしてさっきから黙って私たちを見ていた子供達の方を向いた

『、、、初めまして』

私が見ているのは真ん中の元気そうな男の子

その子のつけているゴーグルが、太一くんのものにそっくりだった

『相生Aです
　日本人だけどイタリアに住んでいて、学校のパソコンからデジタルワールドに来ました

　君たちは…』

「っす！俺、本宮大輔っていいます。こっちはブイモン」

「私、井ノ上京です。パートナーはホークモン！」

「火田伊織です、この子はアルマジモンです」

「一乗寺賢です、この子はワームモンです」

『大輔くんって、八神太一くんって人知ってる？』

「知ってます！これ、太一さんからもらったゴーグルで…

　Aさん、太一さん知ってるんですか？」

『うん、
　私が初めてデジタルワールドに来た時、太一くんたちと一緒にいたの

　学校もヤマトくんとクラスが一緒で』

ﾐﾔｺ「知ってます！光ちゃんからお話聞いてて、

　あと1人選ばれし子供がいるんだけど海外に行っててって言うのAさんのことですよね！」

『光ちゃんも知ってるんだね。きっとそうだね、私とミミちゃんはイタリアとアメリカだから』

ｲｵﾘ「Aさんは、なぜイタリアに？」

『お父さんの仕事の都合で、

　、、、賢くん、ワームモン元気ないの？』

さっきからワームモンが賢くんに抱っこされながら震えるように身を丸めていた

ｹﾝ「怖がってるみたいです…」

『さっきのオウリアモン、食虫植物型のデジモンって言ってたね。そのせいかな』

ﾜｰﾑ「ごめんね賢ちゃん…僕役立たずで」

ｹﾝ「そんなことないよ」

『みんなはなんで逃げてたの？』

ﾀﾞｲｽｹ「進化して戦ったんですけど、相手が強くて…」

ｳﾞｫｰﾎﾞ「完全体デジモンなんだ

　僕はここじゃAがいないと進化できないし…」

『私が来たからもう大丈夫かな

　行こうヴォーボモン』

私とヴォーボモンが隠れていたところから出ていくとその後ろから大輔くんたちも着いてきた

オウリアモンもこちらに気づいたみたいだ

『行くよ』

「ヴォーボモン進化、ラヴォーモン

　ラヴォーモン超進化、ラヴォガリータモン！」

ﾐﾔｺ「かっこいい〜！ドラゴン！」

ﾀﾞｲｽｹ「やべぇ！」