勇気と慈愛 tri Ⅱ (ページ29)

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少し申し訳なさがありながらも太一くんの家にお邪魔させてもらった

太一くんのお母さんは初め驚いていたけど理由を話したら快く迎えてくれた

むしろなんやかんや付き合ったことを伝えたら「何日でもいていいからね！」だそうだ

ﾀｲﾁ母「まさかあんな小さい時にうちで悟飯食べてた女の子が太一の彼女さんになるなんて、、、」

ﾀｲﾁ「母さん大袈裟だよ」

ﾋｶﾘ「嘘言って、
　みんなの前で抱きしめて告白したくせに」

ﾀｲﾁ父「やるなぁ」

ﾀｲﾁ「光！」

ﾀｲﾁ母「青春ねぇ、、
　ありがとうAちゃん」

『いえ、私こそ
　太一くんと付き合えて嬉しい』

ﾀｲﾁ父「いい子だなぁ」

ﾀｲﾁ母「実はね、今回のこと太一と光から聞いてたの
　アグちゃんたちが頑張ってくれたって

　それとね、Aちゃんが太一のために命をかけてくれたって言うことも聞いてたの」

ﾀｲﾁ父「うちの息子のためにそこまでしてくれて本当にありがとう

　だけどこれからはAさん自身のことも大切にしてください」

『太一くんたちにも同じように言われました

　今後気をつけていきます』

ﾀｲﾁ母「Aちゃんがいなくなったら私たちも悲しいわ

　寝ちゃってるけどアグちゃんやヴォーボちゃんも悲しむわ

　それだけ太一を大切に思ってくれてありがとう」

『、、、好きだから、当たり前です』

ﾀｲﾁ「A…！？」

ﾀｲﾁ母「可愛いわねぇ！

　Aちゃん、ぜひ太一と結婚して！
　いつかお母さんって呼ばれたいわ」

ﾀｲﾁ父「いやぁ、太一はガサツだし雑だし頭もそんなに良くないから彼女なんかできんだろって思ってたけど

　これで将来も安心だ」

ﾋｶﾘ「Aさん、お兄ちゃんをよろしくお願いします」

『こちらこそ、よろしくお願いします

　今日も急に来たのにこんなに良くしてもらえて』

ﾀｲﾁ母「いいのよ

　お父さんが、、気難しい人なの？」

『なんというか、

　昔はそんなことなかったと思うんですけど、私も小さい時でよく覚えていなくて

　母が私が小学生になった頃に亡くなって、それ以降…
　とにかく将来を、なんて言って厳しくなって

　仕事忙しくて家にも帰って気なくなって全然話さず

　小学生の6年になる前に急に海外に連れて行かれて、
　放っておくくせに、急に振り回されて、

　今日も急に来たと思ったら太一くんと別れろって、

　絶対いやだから出てきちゃった…』