勇気と慈愛 tri Ⅱ (ページ16)

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全員が究極体になってもメイクーモンは手ごわくて、

なかなか倒せない

「くそ～、ラヴォガリータモンもいれば…！」

丈が何か言いたそうに俺の方を見ながらそう言った

ラヴォガリータモンは戦闘能力が高く攻撃力もずば抜けて高いため今ここにいたら力になるのは確実だ

「太一、話せ。Aのこと」

「そうだよ！Aだけいないなんて、、」

「、、、Aは

　俺を、俺たちをこっちに戻すために犠牲になった…」

「ぎせい…？」

「こっちに戻るにはカプセルに入る必要があった。

　だけどそれは１人分だけしかなくて、転送発動すると施設が爆発する仕掛けになっていたんだ…

　Aは俺をカプセルに入れて転送のボタンを押した」

俺はAが犠牲になってしまった経緯を話した

ヤマトや空は信じられないという顔をして俺に近づいた

ミミや丈は力なくその場に座り込み光士郎は顎に手をあててぶつぶつ何をか言っていた

ヒカリもタケルも俺に近づき俺の服をつかんだ

「なんでAもつれて帰らなかったんだ！！」

ヤマトが俺につかみかかる

「おまえ、ふざけるな！！」

「俺だって！！！

　、、、Aを置いていきたくなかった！！」

好きで、

好きで好きでたまらない女の子を

見捨てるような真似したくなかった…！

「だけど俺は託されたんだ！

　…だから俺は、俺たちは

　Aのためにも戦うんだ！」

その時、俺たちのいる海岸に

メイクーモンの光線が俺たちの方にも飛んできた

「あぶない！！」

ホーリードラモンとセラフィモンが俺たちの前に来て攻撃を防いでくれた

「くっ、強い！」

「ホーリードラモン…」

「まかせて、きっと助けるから」

「すいません、これは可能性の話ですが…

　Aさん、生きているかもしれません」