勇気と慈愛 tri Ⅱ (ページ13)

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④ ページ13

Aを立ち上がらせ一本道を行くとさっきと同じような部屋

そして大輔たちのカプセルを見つけた

「みんなを助ける

　そして世界も救う

　西島先生の託してくれた希望を、俺たちが守る」

『、、、うん、ココから戻る方法、探そう』

２人で部屋を詮索しているとまたあの男が現れた

「へぇ～、１人を見捨ててみんなを救うんだねぇ」

『あなたが！！、、先生を！！！』

「おーっと、僕のせいにするなよ

　君たちの下した決断だろ！

　さぁ、つぎはどうする？」

男が指を鳴らすと部屋中にアラームが鳴り始めた

モニターの画面には大輔たちのカプセルの生命維持装置が停止したことを伝える文字が映されていた

「彼らを助けたかったら現実世界に転送すればいい

　ただし、実行すると同時にここは…
　ドカーン！！！

　君たちの席は用意していある。慈悲深きイグドラシル様の取り計らいで

　ってしまった！
　１人分しかなかったよごめんねぇ～！！！」

男が高笑いするのを悔しく見つめるしかできない

「デジモンがいなきゃなにもできないんだよ、おまえらは！！

　無様に泣き叫んで悪あがきをみせてくれよなぁ！選ばれしお子様たち！！

　人間ども！恥を知れぇ！」

『おまえぇぇ！！』

Aが男につかみかかろうとしたが男は高笑いをしながら消えてしまった

『うわぁぁぁ！』

Aは悔しそうに壁をたたいた

「まだ、助かる方法があるはずだ！」

『っ、、！』

俺はモニターをいじったり、パソコンをいじったり何は手段がないか探す

Aは俺を黙ってみていたかと思えばゆっくり俺に近づいた

『、、、太一くん

　カプセルの方に何か手がかりがあるかもだから、見てきてもらってもいい？』

なぜか、両手で俺の手を握って

いつもみたいに優しく微笑んだ

「A、、」

『パソコンならきっと、私の方が得意だから、ね』

「分かった、任せた」

さっきの表情に何か引っかかるものがあるけど、

今はそれよりもみんなで助かる方法を探す方が優先か

そう考えてカプセルにはいり何かできないか探していると

『ごめんね、』

Aの声が聞こえてカプセルのドアが閉じられた