勇気と慈愛 tri Ⅱ (ページ2)

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少し話しているとパソコンの中からアグモンたちの声がした

「おなかすいたぁ」

「お前、どこにいてもそれかよ」

「どこにいてもお腹は減るの！」

他のデジモンのおなかがすているみたいで西島先生がコンビニまで食べ物を買いに行ってくれた

皆お腹がいっぱいになり少し気持ちが落ち着けた

『おいしかった？』

「うん、ほんとはAのクッキー食べたかったけど」

「わがままだなぁヴォーボモン」

隣に座っていた太一くんがヴォーボモンをうりうりとなでた

「太一にはあげないからね！」

「なんだとっ」

『こらこら、喧嘩しないの』

「僕にはくれる？」

今度は寝ていたはずのアグモンまで…

『アグモンまで、、今度作ったらね』

「「ずるい！！」」

『あらあら…』

「ふふっ、なんか親子というか家族みたいね」

「それ～！

　Aさんがお母さんで、ヴォーボモンとアグモンは子ども！」

「となると太一さんはお父さん？」

「いや、子どもだろ」

「どういう意味だヤマト」

「そのまんま」

なんてやり取りをしていると不意に部屋が真っ暗になった

急な出来事でみんなが慌てて声を出す

「え、なに！？」

「せっかくみんな集まってるんだし、夏の夜と学校と言えば…」

「怪談！！」

「そう！」

「くっだらねぇ、やめろ」

「お兄ちゃん意外と苦手なんだよね、暗いところと怪談」

その言葉に空ちゃん、光ちゃん、ミミちゃんがひそひそと集まって話始めた

デジモンたちも続けてひそひそと話す

「そこ！ひそひそすんな！！」

・

・

・

順番に怪談話をしたがあまり怖がるような内容ではなかった

特に丈さんの模試の結果が悪かった話とか、、

てかこれ丈さんの個人的な怖かった話だし

今度はメイコちゃんが話す番に

「私が小学生の時の話なんですけど…

　…でも、その道って普段は街灯がついているんです。けど、その日に限って消えていて、

　私、いつも通る道だから特に何も思わず歩いていたんですけど、そしたら、後ろから自転車のベルがチリンてして、

　それでだれか自転車に乗って私を追い抜いたんです、でもお音だけしかしなくて、、

　私前だけ向いていたですけど、今度はすぐ後ろでまた自転車のベルがまたチリリンってして、

　私の後で止まったんです

　で、振り向いたら…」

ガタンッ！！！