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桃side


静かなリビング、チクタクという時計の


音だけが響いている。


その後も静かに待っていた。


ガチャ


ドアの音がしたのは、23時53分、


もう一日の終わりを告げる時間だった。


紫「え、…さとみくん…?」

桃「久しぶり…留学の間、任せっきりでごめん。ちょっと話があるんだけど…」


少し怖かった…でも殴られる


覚悟で決めたことだ。


紫「ごめん、今すぐじゃないとダメ?」

桃「え、、なんかやる事あるの?」

紫「まぁ…明日でもいい?」

桃「いや、いいけど…」

紫「ありがと…あ、みんなー、明日は久しぶりのお休みを取ったの!だからお出掛けしよ!」

青「え!?お休み取ったの!?」

紫「うん、だから今日は早く寝てねw」


なんで皆驚いてるんだろう…


そう思ったけど答えはすぐにわかった…


全然バイトを休んだ事がないんだろうな。


紫「さとみくんはこっちのお部屋!来てきて」


案内された部屋は、掃除したばっかり


のように、ホコリひとつも無かった…


桃「すっごい綺麗なんだな…」

紫「まぁ、お掃除してるからね、」


俺がいないのに…?


申し訳なくなった。苦しくなった。


桃「なぁ、俺が帰ってきた事、怒ってないの?」

紫「なんで怒るの?さとみくんの家でしょ?」

桃「……ありがとう…」

優しいな、優しすぎるぐらい…

桃「…楽になって欲しい…」

紫「え?」

桃「今まで俺は迷惑をかけてきた…反省してる…だからもう、自分を甘やかしてもいいんじゃないのか?」

紫「…もう俺みたいな思いは誰にもさせたくない。だからバイトもさせたくない…」

桃「皆、なーくんに無理させたくないって言ってる。安心させる事より、稼ぐ事の方が大切?」

紫「………さとみくんはさ、俺を安心させてくれた?両親が亡くなって辛かった俺を、安心させてくれたの?留学を優先したよね……」

……


……



俺が…



不安にさせてたんだ…

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作者名:虹色 | 作成日時:2020年7月3日 21時

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