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橙side
もう俺たちは限界を迎えていた…
話す回数もすごく少なくなった…
彼が行ってしまった日から約1ヶ月…
俺達の心には穴があいた。
コンコン
桃｢ジェル…入るぞ？｣
ガチャ
橙｢さとちゃん…？どうしたん？」
桃｢いや、大丈夫かなって思って……」
橙｢ん、大丈夫やで…それにしても…なーくん今何やってるんやろ…ちゃんと食べてるかな?」
桃｢きっと頑張ってるよ……」
橙｢いつ…いつ戻ってくるんやろ…」
でもその言葉にさとちゃんは
応答してくれなかった…
橙｢さとちゃん……？｣
桃｢もう…前に進むべきだ……｣
橙｢前に進むって…？どーゆーこと…？｣
さとちゃんの一言に
俺は頭が真っ白になった。
桃｢分かるだろ…？｣
悲しかった…
でも悲しさ以上に怒りが溢れてしまった…
橙｢俺にはなーくんが必要…でもさとちゃんは違うん？｣
桃｢必要に決まってる…でもそれじゃ…｣
もう何も考えたくない…
橙｢……出かけてくる｣
ガチャ
静かに外を出た…
その時にるぅとがこっちを見てたが、
そんな事気にせず外を歩き出した。
どのくらいだろうか…海沿いを歩いて、
気づけば隣の街まで来てしまっていた。
カチャッ
橙((？
音のした方を見ると、ストラップが
落ちていた。その先を歩いていく人…
橙｢渡さないと…｣
そのストラップを拾い、声をかけた
橙｢あの、落としましたよ…？｣
？｢え…？あ、ありがとうございます…！｣
え…？
声が似ていた…
渡せてないまま
顔を見ると
橙｢なーくん…？｣
俺はようやく見つけた…
紫｢ジェルくん…！？なんで…？｣
したばっか見て、全然気づかなかった俺は
俺にすごく腹が立った
紫｢ご、ごめんね…！バイバイ…｣
橙｢待ってや…なんで…なんで逃げるん！？｣
もう、何も答えなくていい…！
そう思いながらも俺は質問した
桃｢なーくん…？｣
なんで…なんでさとちゃんが…？
え…？
この"ストラップ"って……
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作者名：虹色 | 作成日時：2020年7月3日 21時
