探しています

抗がん剤 ページ35

深澤side



みくるの抗がん剤が始まって、高熱と吐き気に苦しめられていた。



だけど、俺らはいつでもそばにいれる訳じゃないのがもどかしい。



頑張れ頑張れ、ってありったけの力を送ってるつもり。





亀「こんにちは。」




「あ、先生。お世話になってます。」




亀「みくるさん、よく頑張ってます。


精神的に不安定になってる時もあるんですけど、蓮も頑張ってるから、お兄ちゃんたちがパワーを送ってるからって、頑張りすぎなくらい、頑張ってます。」




「そうですか、、。終わったら褒めてあげないとです。笑」




亀「あとは、蓮くんのサポートもお願いしますね。」




「はい、よろしくお願いしますっ。」



・


・


・




抗がん剤は無事に終わりを迎え、手術の雰囲気が出てきた。




蓮も仕事をセーブして、手術にそなえてる。





蓮は全身麻酔で1時間くらい、骨髄を採取する手術、




その後みくるに点滴みたいにして注入されていく。




『たっちゃん、なんかさぁ、私より蓮の方が大変だよね？蓮、全身麻酔なんでしょ？』




クリーンルームっていうところにいるからガウン着たりして、少しだけ面会させてもらった。




「どっちの方が大変とかじゃないの。



責任感じなくていいんだからね。」





『んー、、』




確かに、蓮は全身麻酔で手術するけど、みくるだって蓮の骨髄が定着するまではちょっと大変かもしれない。


なのに、蓮に負担かける、って心配してるんだこのお姉ちゃん。



「そーんな顔しなーい。


ね、ありがとう、頑張るねって思ってた方が蓮も嬉しいよ。」



『はーい。私、頑張ります！』



「ん、よろしい。笑」




どうか、無事に全てが終わって、みくると俺らと、新しい生活が始められますように。

暗闇→←星空

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す