６人の救世主。 (ページ31)

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第 30 話。ページ31

――としみつside――

り「え、ちょっ、としみつ？大丈夫？」

と「え？」

り「めっちゃ震えてるし、顔色も悪いよ」

りょうに言われて初めて気づいた。
自分の体が震えてしまって止まらないことに

と「な、なぁ、りょう。
Aちゃん、死なんよな？
目、覚ますよな？」

り「わからないけど信じよう？
大丈夫だよきっと」

そうだ。いまは信じるしかない。

必死に頑張ってるのはAちゃんなんだから。

看護師「すいません、O型の方っていらっしゃいますか？」

り「あ、俺ら2人ともO型です」

看護師「あ、そうですか。
今輸血の血が足りなくて、」

と「俺の血使ってくださいっ！！」

気づいたら行動していて、同じ血液型でよかったと安堵する。

看護師「ありがとうございます！
こちらへお願いします」

看護師「こちらで少々お待ちください」

と「はい。」

Aちゃん、どうか目覚まして。

犯人は捕まったよ。もう大丈夫だから。

――りょうside――

治療は無事終わって病室に移動した。

てつやと虫さんも警察の方での手続きとか、いろいろ終わったそうですぐにこっちに来てくれた。

てつやは泣きじゃくってて、

としみつは体震えてるし顔色悪いし、

Aちゃん、早く目覚ましてよ。
もう大丈夫だから。

それにこの瀕死の2人を生き返らせるのはAちゃんしかできないから―――。