第 23 話 。 ページ24
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ｰｰ 一ヶ月後 ｰｰ
頭が痛くていつもより少し遅めに起きると、珍しく私より先に起きていた家主にからかわれる。
て｢やーい！お寝坊さんめーっ！｣
｢頭が痛かったんですよーだっ！w｣
あの出来事があって以来、私の中で変化があった。
完全にとまではいかないけどほとんどみんなに気を使わなくなったこと、だらしのない部分も見せれるようになったこと。
今まで体調の悪い日でも無理に起きたりしてたけど、
今はこうやって寝坊も平気でしてしまうし、部屋着のまま部屋から出たりもする。
あと一つ、私的に大きな変化。
｢あー！てっちゃん。私のプリン食べたでしょ？｣
て｢た、食べてません…っ！｣
｢今言わんともっと怒るよ…？｣
て｢あー！すまん！しばゆーと一緒に食べましたあああっ！｣
｢買ってきてね？｣(ﾆｯｺﾘ)
て｢は、はい…。｣
皆のことをさん付けしなくなったこと。
としみつさんからとしみつくん。
りょうさんからりょうくん。
てつやさんからてっちゃん。
しばゆーさんからしばゆー。
ゆめまるさんからゆめまるくん。
虫くんは変わらずそのまま。
何気ないことだけど、これが一番の大きな変化かもしれない。
さんを付けなくなって皆との距離がぐっと縮まった気がした。
虫｢おはよー、あれ？てっちゃん起きてる〜、珍し〜｣
て｢今日はAより早く起きた！｣
｢たまたまだよ｣
虫｢うん、たまたまだね｣
て｢おい！w｣
虫｢ははw Aちゃんは今起きたとこ？｣
｢うん、着替えてくるねw｣
二人にそう告げて自室に戻る。
部屋着からいつも通りワンピースに着替えて洗面台でてっちゃんが買ってくれたくし型のアイロンで髪をとかしストレートにしてリビングへ戻る。
10分程度の短時間の間にりょうくんが来ていて爽やかに朝の挨拶をしてくれる。
り｢おはよっ｣
｢おはよー｣
りょうくんと他愛もない話をしてると隣から聞こえてきたのはてっちゃん達の真剣な会話だった。
て｢え？映っとったって1回くらいやろ？そんなにみんな見とるん…？｣
虫｢うーん、昨日上げたサブチャンの後ろの方に映ってたみたいで一人の子が騒ぐと周りも騒ぎ出して…みたいな感じかな〜。｣
ふとてっちゃんを見つめてるとぱちっと目が合う。
て｢あ、｣
｢ん…？｣
て｢思い切ってAの事を公表するか…！｣
｢え？｣
訳が分からず首を傾げてると虫くんが丁寧に教えてくれた。
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作者名：葉。 x他1人
作成日時：2018年7月10日 18時
