６人の救世主。 (ページ19)

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第 18 話。ページ19

『ぅぅ…痛いよ、やめてよ…もうやだ…。』

『ぁぁっ！！痛いっ…やめて…なんで？』

『私が何をしたの…？お母さん、お父さん…』

『もうやめてっ。痛いっ…やだぁぁぁ！！！』

「……ちゃ…。……ちゃんっ！！」

「……っ！！」

「…きて」

―――

？「起きて！Aちゃん！」

「はっ…」

虫「起きたっ…大丈夫？」

怖い…やだ…
殴られる？

「ぃやっ！！！」ﾊﾟｼｯ

虫「っ…」

り「Aちゃん、大丈夫。
俺らは傷つけないから」

ぁ……

どうしようどうしようどうしよう。

「りょ…さん……？」

り「うん(^^)」

と「俺もいるげ」

て「大丈夫か？」

ゆ「怖い夢みた？」

虫「今ホットミルク持ってくるから１回落ち着こっか。」

あ、私。
寝ちゃってたのか。

たしか、今日は出かけないでこのソファで撮影終わるの待ってて…。

「どうしよう…虫くんの手、はらっちゃった…」

と「大丈夫だ。あいつ怒ってなかっただら？」

て「あんなことで怒らないから」

り「ここの皆はAちゃんのことわかってるから大丈夫。
それに怒ってたらホットミルクなんて作りにいかないよ？」

とにかくあとで謝らないと…

虫「はい、ホットミルク。」

「あ、ありがとうっ…
あの、さっきはごめんなさい。」

虫「ん？あー、怒ってないから大丈夫だよw」

「ほんとに…？」

虫「もちろん！
僕は嘘はつかないよ」

虫くんがそう言ってくれた安心感と同時にさっきみた夢の恐怖が溢れてきて

「こわかったっ…ｸﾞｽｯ」

私がそう言うと両隣にいたりょうさんととしみつさんが「大丈夫だから」と慰めてくれ、少し落ち着いたら今度は真正面からすすり泣く声が聞こえた。

声の主はてつやさんだった。

虫「てっちゃんまた泣いてるの？w」

て「逆になんでお前ら泣かないんだよっ…」

り「俺らだって泣きたいけど1番泣きたいのはAちゃんの方だし俺らが泣いても何も変わらないじゃん」

て「としみつっ！！お前ぇ、前は泣いてたくせに！！」

と「りょうの言う通りだげ。泣きたいし、たぶん油断したら涙流れるけど、それより先にAちゃんを慰める方が大事だら」

虫「としみつたまにはいいこと言うねw」

と「黙っとけ虫ぃ！！」

「…ふふっw
おもしろいっ」

虫「そうそう。
Aちゃんは笑ってるのが1番だよ」

り「同意。
だけど無理に笑うのはだめね？」

て「泣きたい時は無理せず泣けばええんやぞっ…」

と「お前は泣きすぎだ！！」