第 10 話 。 ページ11
ちょうど買い物も終わった頃、撮影終わったと虫くんに連絡があったので帰ることになった。
いつの間にか時間が経っていたことにびっくりしながら、人生で初めての自由な買い物の楽しかった思い出を早くも振り返った。
虫「ふふ、楽しかった？」
「え、うん！ありがとう」
虫「なんか、笑顔だったから」
この時思った。
今笑えてるのは紛れもなくこの6人のおかげだって
だからお礼を言いたくなった。
私を受け入れてくれて、泣かせてくれて、楽しませてくれて、笑わせてくれた6人に
「虫くん、私、帰ったらお礼言いたい。
しっかりと」
虫「偉いなぁ。
いいよ、リビングに集めてあげる」
ｶﾞﾁｬ
「「ただいまー」」
て「おかえり」
何となく知ってたただいまという言葉。
それに対する返事はおかえりって言葉だと知ってはいた。
でも実際に行ってくれる人なんていなかったから、嬉しかった。
虫「皆リビングにいる？」
り「ゆめまるがトイレ。
どうしたの？」
虫「Aちゃんが話があるって」
虫「あ、ゆめまる、集合〜」
ゆ「はーい」
て「どうしたの？」
「えっと、上手く言えないんだけど
今は痣痛くないけどやられた時はすごく痛くて、でも、泣いたらさらに殴られるから泣けなくて。ずっと我慢してきた。
さっき、泣いていいって言ってもらえて泣いた時、怒られないんだ、殴られないんだってすごく安心して。
なんというか、今まで閉じ込めてきたものが出せて、だから伝えたくなった。
ありがとう！
もう１回、ちょっとだけ…泣いてもいい…？」
と「あたりまえだっ…」
て「馬鹿っ…。思い切り泣いていいんだ」
し「もうっ…また泣いちゃうじゃんか…」
さっき泣いた私を含む4人が今度は大声をあげて泣いた。
それを必死になだめてくれるりょうさん、虫くん、ゆめまるさん。
今まで我慢してきた分を出し切れた感じがして安心した。
り「痛い時、辛い時、それ以外でも泣きたい時はいつでも泣いていい。
1人で泣きたくなかったら誰かを頼って。
迷惑なんかじゃないから」
「わかったっ」
☆━━☆━━☆
紫伊那です。
終わり雑ですいません。
文章見失いました(泣)
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作者名：葉。 x他1人
作成日時：2018年7月10日 18時
