え ぴ そ ー ど 16 ページ17
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気が済むまで泣かせてくれた皆にお礼とお詫びを言っててつやの家を後にする。
りょうの車で帰る帰り道も今日はやけに静かで、気を使わせてしまってることが申し訳なく感じた。
いつもは家の前で降ろしてくれるのに私の家を通過するりょうの車。
「え、りょう?お家通り過ぎたよ…?」
り「うん、パーキングまで行こう」
り「今日はAのそばに居たいから、泊めて?」
そう言ってくれる彼の微笑みが優しくて、暖かくて、油断したらまた泣いちゃいそうになる。
手を繋いで帰る帰り道はなんだか懐かしい感じがした。
「あっつーい…、エアコンつけるね。w」
り「なんか飲む〜?」
「あ、じゃあお茶いれてきてーw」
家に着き他愛もない会話をする。
いつまでも落ちてなんてられない。
そう、心の中では分かっていてもどうしても気持ちがついてこない。
分かっているのに悲しくなって辛くなる。
「……。」
下を向いて俯いてると、
後ろからそっと抱きしめてくれるりょう。
「今日は、いっぱいぎゅってしてくれるね…。」
り「お望みなら毎日でもするよっ?」
「うぅ…。」
また泣いてしまう私に
寄り添うように、ずっと抱きしめたままそばにいてくれるりょう。
泣き止んで落ち着いた頃は、日付が変わる直前くらいだった。
「今日はたくさん泣いちゃったな〜…w」
り「いいんだよ、いくら泣いても」
「えー、でももう25になるんだよ〜?w 泣き虫も卒業しなきゃな〜…w」
2人でベットに腰掛けながらゆっくり日付けが変わるのを待つ。
日付けが変わった瞬間、さっきまで一緒にいたメンバー達や仲のいいYouTuberさんからお祝いのメッセージが届く。
り「A、25歳の誕生日おめでとう!」
そう言いながらりょうが目の前に出したのはシンプルな長方形の箱。
「え、プレゼント…?!」
り「なんで驚くのw」
「全然持ってる素振りしてなかったやん…っ!」
今度は嬉しくて目を潤ませると可愛いな〜!なんて笑いながら言ってくれるりょう。
「開けていい…?」
り「うん、どーぞw」
箱を開けるとそこにはキラキラ光る可愛らしいネックレス。
何も言わずネックレスをりょうに奪われスッとつけてくれるりょう。
り「うん、綺麗」
私の返事も待たずに優しく抱きしめてくれるりょう。
「ありがとう…っ!」
彼の優しさに甘えて私はまたそっと涙を流した。
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葉。(プロフ) - あざなさん» あざなさん、コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです…!ありがとうございます!次回作を書き終えるタイミングになってしまうかもですがいつか書きたいです…!気長に待っていてくださると嬉しいです…!頑張ります!ありがとうございます! (2018年8月17日 18時) (レス) id: cc401630f8 (このIDを非表示/違反報告)
あざな(プロフ) - 完結おめでとうございます!!とても素敵な作品で、毎回更新を楽しみにしておりました(/ω\)出来れば更に続編が…(夢主ちゃん妊娠…)なんて。次回作も楽しみにしております、お身体に気を付けて、更新頑張って下さいm(_ _)m (2018年8月17日 13時) (レス) id: ec4104c927 (このIDを非表示/違反報告)
葉。(プロフ) - なのさん» ありがとうございます! (2018年7月26日 4時) (レス) id: cc401630f8 (このIDを非表示/違反報告)
なの - 葉。さん» いえいえ!!応援してます!! (2018年7月26日 0時) (レス) id: f117f84805 (このIDを非表示/違反報告)
葉。(プロフ) - なのさん» なのさん、コメントありがとうございます!!とても嬉しいです(><)!これからもなるべく頑張って毎日更新頑張ります! (2018年7月26日 0時) (レス) id: cc401630f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉。
作成日時:2018年6月30日 21時