君の歌に恋をする ２【歌い手】

ウタコイ４７ ページ5

それは、硬直が解けてリビングを出てすぐのことだった

ま「うらたさん‼何してんですか⁉」

う「あぁもう妬むなよ‼うるさいな‼」

目の前で天使とタヌキの喧嘩が始まりました

…うん、どうしたのまふもうらたさんも…

イライラ良くない…

どうやらまふがさっきの…友好のハグを見ていたらしく

それってセクハラじゃないですか‼とうらたさんに突っ掛かり始めたのが喧嘩の原因、らしい

ありがとうまふ、でもなんかごめんうらたさん

…確かにちょっと驚いたけどね？

急に抱きつかれてさ、驚かないわけがないよ

日本人だもの笑

アメリカンな人ならハグくらいどってことないけどさ

「まふ、そろそろやめよう？うらたさんも…」

5分くらい言い合いを見たあと、とりあえず喧嘩を止めることにした

そろそろいいかなてきなね？

ま「…キラちゃんが、そういうなら」

まふは渋々といった感じでうらたさんから視線を外した

う「…俺も、悪かったよ…」

うらたさんもまふから目をそらしながら謝った

…ツンデレだな…

「抱きつくくらい、まぁ驚きはするけど平気だから‼

だって、しぃくんだって抱きついてくるときあるし、別に気にしてないから‼」

笑顔でフォローを入れる

まふもうらたさんも顔を見合わせると

う「俺ら、バカみてぇ…」

ま「本当‼熱くなってごめんね…」

と言いながらくしゃっと笑った

…きゅんっ

そのとき、胸の奥で感じた小さなドキドキは

イケメンが笑ってる、その状況のせいということにして気づかなかったことにした

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