君の歌に恋をする【歌い手】

ウタコイ４３ ページ49

「ご心配、おかけしました‼」

倒れてから3日

やっと熱が下がり、久々にみんなと食卓を囲めた

店「はいはーい
元気になってよかったよかったー」

店長はあっけらかんとしている

…まぁ、らしいっちゃらしいか…

半ば呆れるような気持ちで店長に笑いかけていたら、坂田さんに肩を叩かれた

坂「…学長からの連絡

単位は十分すぎるほど足りてるからもう卒論さえ出せばもう大学こなくても特例で卒業を認める、だってさ」

お祖父様が学長だと色々楽でいいね

まぁ単位はとりおわってるからね、出席日数だけ稼げばよかったし

そうそう、坂田さんにしばらく大学休学したいといった旨をお祖父様に伝えてもらったんだ

お祖父様から電話がかかってきて、お父様のことを説明したら泣きながら謝ってくださって

お祖父様が謝ることなんてなに一つないのにね

でも、お母様が悲しむところは見たくないの、っておねだりしたら、お祖父様が色々考えてくださり、よく計らってくださるとおっしゃったんだよね

ありがたいな

そのうちお母様孝行、お祖父様孝行しなきゃね

う「えっ、キラって単位取り終わってるの⁉まだ大２だよね？」

うらたさんがなんか急に食いついてきた…

…なんか変なこと言ったかな？

れ「変なことしか言ってないよねー」

れをるさんもうらたさんに同調する

…？

坂「あー、単位取り終わってるのが変ってことだよ」

首を傾げていると、坂田さんが教えてくれた

「あー、それか

一年の時ずっと大学行ってて、お祖父様に頼んで他の学年の必修とかも受けたりしたからとりおわってるの」

大学一年生の頃は本当に全く遊ばなかったからね

あとは、家にいたくなかったから大学を口実にしようと思ってたっていうのもあるしね

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