君の歌に恋をする【歌い手】

ウタコイ１８ 坂田side ページ19

それは、キラちゃんが来て次の日の朝食のあとだった

そ「詩人と坂田、ちょっといい？」

僕と詩人さんがそらるさんの部屋に呼ばれた

…僕、もしかして今日が命日ですか？

そらるさんから呼び出しって嫌な予感しかしない

心当たりは何もないから特に…

詩「そらるさん、僕なんで呼ばれたんですか？」

詩人さんナイス‼

よくぞ聞いてくださいました‼

そ「…キラのこと、なんだけど」

渋い顔でそらるさんが切り出した

元々、歌い手さんとしても尊敬していた彼女

見た目も可愛くて、なのにどこか儚くて、もう既に惚れかけたいたりする

…もしかして、それで呼ばれたとか⁉

だって詩人さん元カレだもんね⁉

詩「そらるさん、キラのこと好きなんですか？

俺、諦め悪いって言われるかもしれないですけど、まだキラとの復縁狙ってるんですけど」

そらるさんを軽く睨みつける詩人さん

一方、そらるさんは「えっ」と言って首を傾げた

そ「その話じゃないんだけど…熱烈なカミングアウトありがとう…」

完全な苦笑いだ

詩人さんなんてゆでだこみたいにまっかだよ

けどその話じゃないなら…なんなんだろう

そ「…あいつさ、まふまふと同じ系統の人種に見えない？」

そらるさんは少し間をおいて喋り出した

…まふまふさんの事件は、シェアハウス総出で解決したから、よく覚えてる

今でこそあんな感じのまふまふさんだけど、確かに問題を抱えてた時の姿とか雰囲気は、キラさんに似てる気がする

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