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じんわりと汗が滲む
衣替えの期間も終わり夏がじりじりと近づいていた
それはそうと
拓弥君と食べるお昼、１週間が経った
『食堂』
今日は、食堂なんだ
毎回自由な王子様は屋上って言ったり中庭って言ってみたり
どやされないためにも足早に食堂に向かう
「おっせーな」
どの道文句は言われますけど
「３分で来たのに」
「はいはい、よくできました」
「なにそれ！」
王子は小銭を私に握らせると
「カレー」
独り言の様に呟いた
「それが、人にものを頼む態度？」
「は？それが犬のご主人様に対する態度か？」
「…っぐ」
くそー！！
あぁ言えばこう言う！！！
あぁ悔しい！！！
今日こそはしてやったりって思ったのに！
気の遠くなるような行列の最後尾につく
こんなことなら先に来てた自分が並んだ方が早かったのに
それすらも面倒くさいの？
どれだけ王子様…いや、お坊ちゃんなわけ！？
ちょっとイライラしていると
「あ」
聞き覚えのある声が私の耳に届いた
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作者名：ろく | 作成日時：2017年4月22日 19時
