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王子と美香は勉強をしないでずっと話してた





王子は私といる時とは違う雰囲気で笑ってた
私の前ではあんまり笑わないし









「さ、そろそろ帰ろうか」


「はーい」






会計を済ませて外に出ると







「じゃ、私と稜雅君はこっちだから〜ばいばーい」


「え?美香の家の方向逆じゃん」


「草川君送ってってあげてね」


「おー」









美香に手を振る王子


なに?あの打ち解け具合









「…か、帰ります?」


「そうだな。お前ん家どっちだっけ?」


「え?」








王子は小さくため息をつくと









「送っていってやる」


「は!?」


「なんだよ」


「珍しいなぁ…と」


「うるせぇな」









グイッと腕を引かれる







拓弥君はぶっきらぼうに優しい




どうしよう…心臓がうるさい

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ろく | 作成日時:2017年4月22日 19時

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