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「な、なんだよ」
「草川王子…」
「はぁ?」
「あの…その、このこと言わないで下さい!」
「逆になんで言わなきゃなんないんだよ」
「だって〜、見ものだったじゃないですか〜」
「自分で言ってりゃ世話ねーよ」
「言わないでくれます?」
「言わない。つーかお前のこと知らないし」
「あ…」
ですよね…
有名でも何でもない私が知られてるわけない
「まぁ、口が滑ったらその時はごめん」
「困ります」
「俺の下僕にでもなってくれたら、言わないかもな」
「は、はい?」
下僕…ですって?
「俺の下僕、いや犬にしといてやる。」
「そこまで変わりませんけど」
「犬にでもなってくれたら、市川Aの秘密言わないのになぁ」
な、なんで、私の名前…
「あ!生徒手帳!!」
「合コンで私服、持ち歩いてるバカいるんだな」
「か、返して下さい!」
全然王子じゃないじゃん!!!
草川王子は小さく笑った
その姿は悪魔そのものだった
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作者名:ろく | 作成日時:2017年4月22日 19時