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「お前、昼飯ないの?」
「あ、あることにはあるけど」
「なんで食べねぇの?」
「気分がね…」
拓弥君は小さく息を吐くと
「ちょっとは食っとけよ」
「そうする」
優しんだか優しくないんだか
「気持ち悪…なんだよその顔」
「失礼だね。拓弥君が珍しく優しいなぁとか思っただけ」
「俺はいつも優しいんだけど」
「はっ…嘘だね」
嘲笑うかのような私の声に拓弥君は眉を寄せた
拓弥「はい、あーん」
王子はそう言うと私にスプーンを突きつけた
A「は?」
拓弥「あーーーん」
A「あーんって…」
拓弥「食えよ」
A「いや待って…」
拓弥「食えって、俺の優しさ」
A「あの、」
拓弥「口開けろ」
A「や、ほんと」
拓弥「はー…」
A「いや、こっちのセリフ!」
拓弥「ま、いいや。」
またもくもくとカレーを食べ始める王子をみてため息をついた
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作者名:ろく | 作成日時:2017年4月22日 19時