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3-05 ページ23

「お前、昼飯ないの?」


「あ、あることにはあるけど」


「なんで食べねぇの?」


「気分がね…」







拓弥君は小さく息を吐くと





「ちょっとは食っとけよ」


「そうする」







優しんだか優しくないんだか




「気持ち悪…なんだよその顔」


「失礼だね。拓弥君が珍しく優しいなぁとか思っただけ」


「俺はいつも優しいんだけど」


「はっ…嘘だね」








嘲笑うかのような私の声に拓弥君は眉を寄せた






拓弥「はい、あーん」




王子はそう言うと私にスプーンを突きつけた





A「は?」


拓弥「あーーーん」


A「あーんって…」


拓弥「食えよ」


A「いや待って…」


拓弥「食えって、俺の優しさ」


A「あの、」


拓弥「口開けろ」


A「や、ほんと」


拓弥「はー…」


A「いや、こっちのセリフ!」


拓弥「ま、いいや。」






またもくもくとカレーを食べ始める王子をみてため息をついた

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ろく | 作成日時:2017年4月22日 19時

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