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数日後に聞いた事は、
立海が青学に破れた事だった。
金曜日の帰り道
いつも通り練習している
テニス部達のコートを見た
特にそんな行動に意味なんてないよ
でも
意味があると受け取った輩もいたらしい
「おい、テメー……堂々と観察か？
"あの"不二周介の弟らしいなぁ、
偵察でもして情報漏らしたんじゃねーの？」
「そうだ、そうだよな。
そうでもねーと、
立海が青学なんかに負けるわけねーよなぁ」
面倒くさいな
自分よりも数倍小柄な後輩に喧嘩売って
何が楽しいんだろ
鼻で笑って言った
『偵察だけで"その"青学に負けるほど、
立海は弱いんですね。
落ちたものだ、…笑えてくる』
「あぁ"？！」
振りかぶる
殴られる
と思ったその瞬間
誰かがその拳を止めていた
「言いがかりをつけ、
後輩に手を上げるなど…
お前は本当に立海大附属中学校の生徒か？」
「おーい、大丈夫か？
悪ぃ、
こいつが迷惑かけたな。
柳、
そいつテニス部」
『あ、……
失礼しました』
急いで
その場を走り去る
もうあまり
テニス部とは関わりたくなんてない
こうなるくらいなら
立海に来なければ良かったかも
こんな事になるなんて予想は付くのに
まあ仕方ないか
入学したての頃
俺はまだ馬鹿だったもん。
いやもう本当に偵察してしまおうか。
────
家
連絡が来ていた事に気がついた
【A
約束通り
立海に勝ったよ
日はいつにする？
裕太も呼ぶね、良いよね】
……うん
偵察に近いこと
してたかも知れない(笑)
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作者名：y | 作成日時：2023年11月28日 18時
