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"絶対行く"
そう返信が返ってきたことを確認しては、
ほっと胸をなで下ろした。
同じ"天才"の兄を持つ俺の双子の兄貴、
Aはテニスラケットを握らず
そのまま他の中学校に引っ越してしまって
最近では全くと言って良いほど
やり取りをしていなかったけど。
今思えば、
兄貴は何かと俺とAの仲を
取り持とうと努力していたように見える。
無意識に出ていた鼻歌と共に、
何処に行こうかと考えを巡らせた。
「………」
「観月、何見てるだーね」
「覗き見なんて、趣味悪いよね。くすくす」
≡≡≡
河村「あれ、不二。
いつもより調子が良いように見えるけど、
何かあったのかい?」
不二「そ、そうかな?
特にこれと言った事もないんだけど……」
菊丸「確かに、
さっきのカウンターすっごく強烈だったよね!
あれはおチビも取れないんじゃない?」
越前「…取れるけど」
桃城「不二先輩、
今度は兄弟関係で
何か良いことでもあったんスか?」
不二「うーん……秘密かな」
菊丸「わっ、これ絶対あったやつだよ!
何があったんだよ〜不二!」
不二「…ふふ」
≡≡≡≡
切原「そんでさー!
ふ……対戦相手をボコボコにする夢を見たんだよ!」
『ふ? 今、何を言いかけたの?』
切原「(機嫌直ってるし………)」
「打ち解けているな、あいつら」
「うん。良い事じゃないか」
「…精市はそれで良いのか?」
幸村「何処が行けないの?
"いざと言うときに"
役に立つかも知れないじゃないか。
蓮二も、
不二のデータ集めは出来ているのかい?」
柳「……何も言わないでおこう。
赤也の学力も上がった事だしな」
幸村「赤也の保護者が一人増えたね。ふふ」
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作者名:y | 作成日時:2023年11月28日 18時