自覚なし【テニプリ】 (ページ12)

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帰り道

バス亭までの短い距離を歩く

あと少しで
Aと二人っきりの時間は終わりだ

…裕太も来て欲しかったけど、

久しぶりにAと遊べたのは
本当に嬉しかった。

なんて、
しみじみと思っていると。

ふと
聞きたかった事を思い出した

不二「そうだ、A」

『なに？』

不二「……東京の学校に、
引っ越さない？

立海だと大変だと思う、
色々と」

青学、
と言いたかったけど

………裕太もAも、
"僕の弟"である事に苦労しているのなら

そんなことは言えない。

それに
"天才"って呼ばれてるAは

僕がテニスをやめて"天才"じゃなくなっても
きっとAは勉強をやめることはない

……まあ、
当たり前か。

『確かに。

最近じゃ
テニス部に目付けられてるし』

不二「……誰？
名前言って？」

『知らない。
眼中にないし』

意地の悪そうに笑う

こんな所も可愛いな、
と近くなってしまった頭を撫でた

………あ、
誤魔化された？

『まあ、
転校する気はないよ。』

不二「……そっか」

『まあでも聖ルドルフならワンチャン……』

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