愛情表現が下手くそなあなたと [冨岡義勇][鬼滅の刃]

第２４話 ページ24

今度こそ義勇に謝ってお礼を言うんだ。


『ねえ義勇』

「なんだ」

『せっかくの非番なのに迷惑かけてごめんね。

　さっき大声でワガママ言ってごめん。

　助けに来てくれてありがとう。

　誕生日も記念日も覚えててくれてありがとう。』


「迷惑ではない。

　俺がもっと早く来ていればAの怪我は軽く済んだかもしれないのに。

　ワガママではない。不安にさせてすまなかった。

　俺とAの認識違いだったな。

　助けに行くなど当たり前だ。

　誕生日も記念日も覚えていて当然だ。

　...それより何で柱合会議の時俺を避けていたんだ？」



優しすぎるよ、義勇。

何でそんなに優しいの。



『それはっ、その、

　会議の前日に義勇が蜜璃ちゃんと話してて、最初は任務の事かなって思ったんだけど...

　私の前でも笑ったことない義勇が蜜璃ちゃんと笑いあってたから、

　義勇が蜜璃ちゃんに心移りしたのかなって思って...

　ごめんなさい、私の勘違いで義勇に嫌な思いさせた。

　羽織の事も。』



彼の返事が怖くて、でも許してくれるような気もして

複雑な気持ちを抱えながら彼の羽織の背中側をキュっと掴んだ。

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