第110話 ページ10
寺坂「チッ、邪魔すんじゃねぇ」
助けてあげたのに舌打ち!?
『あんた正真正銘馬鹿だわ!!!自ら死を選んでる!!!』
なんか腕ヒリヒリする……
うわっ切ってる…これは深いわな……
寺坂「おぃ、怪我してんじゃねぇか!」
『こんなの痛くない!』
これはマジな方で痛くない
寺坂「こんだけ血がでてんだから痛くねーわけねーだろ!」
『だから!』
シロ「やあ、久しぶりだねぇ」
わすれてた…シロとイトナ君いたんだ
『あっ!もしかしてSってあんた!?』
シロ「その通り。もっと早くに来て欲しかったんだがその体では無理か」
『まさか……
寺坂君に打つように言ったのって…』
シロ「そうだ…君のことはだいぶ分かってきたよ。調べれば調べるほど興味が湧く。この際はっきり言ったらどうだ?私は過去に……『うるさい!!!!』」
なんでバレてるの?
どこにも情報なんてないはずなのに
体が勝手に震えてしまう
体の痛みもどんどん増して…
『どこで、、、その情報を……?』
シロ「過去の実験を調べていたんだよ…そしたら、僕の弟が担当した実験の記録を見つけてそこから分かったんだよ」
弟?
『もしかして…………』
シロ「そうだよ…君が殺した。僕の弟」
私が受けた人体実験の主な責任者
私の体を1から10まで改良した張本人
『やめて……これ以上言わないで』
傷口から血が出てる
真っ赤な血
血に汚れたあの日の記憶が再び現れる
そしてまたしても私を手招く触手
シロ「解毒剤無しに投与すれば体には激痛が走る。毎日痛みに襲われ、何も出来なくなる。だから学校を休んだ。精神的に狂ってる時に寺坂君に命令しといてよかったよ」
『今すぐあんたを弟と同じように殺してやりたい』
シロ「イトナを殺した次に僕だ。お前はイトナに勝てない。今のうちに諦めて、こっちに来い。あの怪物を殺すためにはお前の力が必要なんだ」
『私の力じゃない…体でしょ……。
人とは違う……細胞を持ってるから…』
毒を無にする細胞…
世界に1人か2人しか存在しない
そのせいで私の人生は狂った
シロ「そうだ…僕の弟も君の細胞に惚れたんだ。
だから、君はこうなった。君は兵器なんだよ」
兵器…
きっといつかみんなのことも殺してしまう……
ならここで死んだ方がまだマシだ、
イトナ「俺のターゲットはあいつ(先生)だけだ。やるかやらないかハッキリしろ…」
『やる……。でももし勝ったらシロ、あんたの命は私が貰う』
シロ「ハハッ、面白くなってきた…」
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作者名:紫 | 作成日時:2019年1月7日 22時